仕事

店員は“金があれば何でも言うことを聞く”と思っている客の大きな勘違い

忠告を無視する

「明らかに何度も脱色している髪質だったんです。『過去1年以内にブリーチなどで脱色されていますか?』と尋ねると『いやいや、してないよ』と言いました」  しかし、斉藤さんはプロ。確実に嘘をついている、きっと他のサロンで断られてきたのだろうと思ったそうだ。そのため、しつこく確認することにした。 「パーマをかけると髪がちぎれてしまうこと。正直に話してくれたら弱い薬で対応するなどを伝えたのですが……」  それでも客は一歩も引かなかった。「あのね、私、美容室で働いていたの。だからそんなリスクあることしないわよ」と返す。さすがにこれ以上追求するのも失礼かと思った斉藤さんは、結局、施術に踏み切った。  カットを終えて、パーマ液を塗布するときがきた。

白々しい態度にイライラ

「お客様の『しっかりかけてね』というプレッシャーに耐えながら、こっそりいちばん弱い薬をかけました」  すると、予想をはるかに上回るほど髪が痛んでいたという。 「液をかけた部分が白くなったんです。ブリーチ毛にパーマ液をかけると金髪になることはよくあるのですが、まさかの白でした。当然、すぐにお客様に伝えました。  すると、 『あれ? していたかなー。いやー、あんま覚えてないけど、2〜3回ブリーチやっていた時期もあったかなー』と白々しく言われ、僕はフツフツとこみ上げる怒りを必死に抑えてシャンプー台に移動しました」  しかし、すでに遅かった。
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帰る瞬間につぶやいた衝撃的な一言
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