平野先生はさらに、ダイエット内服薬を飲み始めることも提案。 「『GLP-1』という肥満治療薬なのですが、聞いたことありませんか？　GLP-1とはいわゆる“痩せホルモン”で、GLP-1が分泌されると少ない食事量でも満腹感を得られ食べすぎを防止できるようになります。これを経口投与することで、痩身効果を狙うんです」 GLP-1は海外ではとてもポピュラーな治療薬で、アメリカのFDA(食品医薬品局)や韓国の食品医薬品安全処、欧州連合加盟28ヶ国で安全性が保障され、肥満治療薬として正式に承認されているそう。日本では、厚生労働省より糖尿病治療薬として認可されている安全性の高いものなのだとか。 「服用は1日1回1錠でOKなので、ストレスなく続けられると思いますよ。最初の1か月くらいは副作用で腹部膨満感を感じるかもしれませんが、様子を見て量を調整していきましょう」(平野先生) 先生の話を聞き、「脂肪溶解注射はぜひ打ちたいですね！」とノリノリの井戸田。しかし、GLP-1の内服には少々不安があるようで……。 「僕は毎晩、相当食べるし飲むんですよ。お酒はビール→ハイボール→ワインとひと通り飲むほどで、この『飲みたい！』って気持ちがなくなるなんて信じられないんです。そもそも、晩酌は人生の楽しみなのでやめたくないし……」 そうブツブツ言う井戸田に、「無理に晩酌をやめる必要はありませんよ」と平野先生。 「GLP-1を飲むと脳が満腹感を感じ、ごく自然に『もういいかな』と感じるのが早くなるだけ。我慢している感じにはならないと思いますよ」 平野先生のやさしい言葉に、「そっか。自然に『もういいかな』って思えるならいいですね」と井戸田もひと安心。まずは脂肪溶解注射を受けるべく、施術室に向かった。