カーライフ

神秘のクルマが四半世紀遅れで登場。ルノー・アルカナで見えちゃったEV以外禁止の本音

エンジンとモーターのスペックを見ると…

オートクラブ

初代プリウス

永福:でもエンジンとモーターのスペックを見ると、かなり近いんだよ。ああ、ヨーロッパは初代プリウスに追いつくのに四半世紀かかったのか~って思った。 担当K:正直、ディーゼルのほうが全然いいとは思いますけど、それは時代が許さないんですね。 永福:ルノーによれば、これはディーゼルの代わりなんだってね! でもヨーロッパでは、数年以内にディーゼルもガソリンも、そしてハイブリッドも禁止されるはず。なのに今さらこんなのを出したのは……。 担当K:そんなに早く全部EVにするのはムリかもしれない、って思ってるからですかね? 永福:そう! バッテリーの量産が間に合わないかもしれないしさ。つまりアルカナのハイブリッドはその保険! ヨーロッパの本音が透けて見えたね! しかし今頃になって初代プリウスを出すとは……。 担当K:いくらなんでも、初代プリウスよりはだいぶ速いと思いますよ!

【結論!】

ルノーが独自ハイブリッドを開発したのは、「eパワーじゃフランスなどの高速で時速130㎞巡行した際に、燃費もパワーもいまひとつだから」。アルカナは低速域ではモーター主体、高速ではエンジン主体で走る。カタログ燃費はeパワーの日産キックスよりわずかに上!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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