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過激すぎて公式YouTube動画がBANされた撮影現場の舞台裏…これは事件だ!

 現役のレーシングカーの大破、撮影に使用したGoPro10台以上、カメラ5台をクラッシュドローン5機が衝突・墜落、宣伝用動画がYouTubeからBANされるetc.日本映画史上類を見ない、“常識外”の製作過程を経た注目の映画が6月10日(金)から全国公開されるという。ドリフトエンターテインメント『アライブフーンがそれだ。ドリフトキング・土屋圭市氏が監修し世界のトップレーサーが参加する本作の撮影現場から漏れ伝わってくるのは、“事件”ともいうべきエピソードの数々。どこらへんが“非常識”なのか、下山天監督の声をもとに、一つずつ検証を進めていこう。
アライブフーン

下山天監督

事件1 カメラ、ドローン…撮影機材を壊しまくった

 国内外問わず、映画撮影では高価なカメラを大事にするのが常識。ところが、『アライブフーン』ではGoProが10台以上クラッシュしたほか、カメラ、撮影用ドローンに至るまで、あらゆる撮影機材を壊しまくったという。 「土屋さんのこだわりで、マシンは全日本ドリフト選手権で実際に使用している車で、レーサーは全員チャンピオン、そして本物のサーキットで実測を撮る。そうやってリアルレーシングにこだわったので、通常の撮影オペレーションは不可能でした。撮影部には15人ほどのスタッフがいたんですが、ドリフトの撮影をするために20台ぐらいのカメラやGoProを360度、車のあらゆる場所に取り付けて、ドローンも含めて、あらゆる角度から撮影をする。もちろん事前検証はするんですが、レーサーの皆さんはミリ単位でドリフトするので、そのうち1つか2つミラクルな映像が撮れればいいだろうと。がっつりGoProを固定していても、Gでゴルフボールのように吹っ飛ぶこともあるし、地中に埋まることもあるし、何台かは車の熱を浴びて溶けました。ハリウッド映画のように潤沢な予算がない代わりに、我々はリアルレーシングで世界に挑戦するのがモチベーションだったので、当然そこには犠牲が伴う。いわばカメラが壊れるまで撮るというのが、我々のミッションだったんです」(下山天監督)
アライブフーン

潰れたGoProカメラ

 公式YouTubeでは「犠牲となったGoPro達へ捧ぐ」という一文が添えられた「メイキングビデオクリップVol.2」も視聴可能だ。

事件2 車両同士の衝突事故が多発

 映画の世界では通常、クラッシュや爆破シーンなどリスクのある撮影は、スケジュールの後半に持ってくるのが常識だ。ところが『アライブフーン』では、リスク要素を先に終わらせて、車の修復作業も本編で見せていく選択をした。そのため撮影9日目にして、本作の主役である劇用車をリアルクラッシュさせることになった。 「劇用車は直前までD1GP大分オートポリス戦を戦っていたレーシングカーで、運転するのは2021年D1シリーズチャンピオンの中村直樹選手。いきなりクラッシュシーンの撮影で、壊したのはスペアカーの2号車でした。スペアカーといっても1号車と同じ金額がかかっている訳で、クラッシュすると分かっていても、目の前でガーンと行くんだから緊張感もあります。でも車両同士の衝突が当たり前になっていくと、みんな麻痺していって、これが普通なんだと思うようになるんですよね(笑)。しかも撮影とはいえ、レーサー同士が本気で戦うので、意図してない衝突事故も起きました」(下山天監督)
アライブフーン

衝突によるボディの損傷は見慣れた光景に

事件3 公道を使用したドリフト走行

 『アライブフーン』では、主人公の大羽紘一(野村周平)が、ドリフトの師匠にあたる武藤亮介(陣内孝則)から本物の公道で、峠ドリフトを指南されるシーンがある。もちろん道路使用許可申請をしての撮影で、俳優部の芝居シーンは無事に行われたが、例年より早い大雪に見舞われて使用していた公道は閉鎖、雪解けを待っての再撮を余儀なくされる。だが、このトラブルが思わぬ奇跡を呼ぶ。 「もともと使用していた公道の開通を待っていたのではスケジュールに間に合わないので、延期してから半年後の翌年4月に新たなロケ地で峠ドリフトの撮影を再開することになりました。その場所は福島県南会津郡只見町の『六十里越街道』。そこも全面開通になるのはゴールデンウイーク直前なんですが、その前から標高の低い場所では雪解けしていて、走行できるのに完全封鎖されている区間があると。西村京太郎のトラベルミステリーばりのトリックが存在すると聞いて、お役所に掛け合い、日本映画史上初となる、国道完全封鎖によるガチドリフトが実現しました」(下山天監督)
アライブフーン

リアル峠で行われたドリフト走行

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事件4 スタントマン・CGを一切使わない

 監修の土屋圭市氏は、これまで例にないガチドリフト映像を追い求めるため、一切の妥協を許さなかった。とことんリアルを追求するために、CGには一切頼らず、スタントマンも起用しなかった。 「僕は後から知ったんですが、ドリフト撮影の後、その映像素材を確認した土屋さんから各レーサーに『まだまだ、こんなんじゃ世界に見せられない』というダメ出しのLINEが届くんです。そうすると全員がチャンピオンレーサーなので手加減をしなくなりますし、日に日にクラッシュシーンは激しくなっていって、車の損傷も激しくなる。クラッシュの後、各チームの皆さんが本気で修復するんですが、2時間程度で完了させないといけないので、普段のレースよりも大変だったと。僕たちも劇場映画の撮影というよりは、リアルレースのドキュメントを撮っている感覚に近かったです」(下山天監督)  さらには本番でもキャスト全員が助手席に同乗して、プロのドリフトを体験した。 「普通だったらカット割りして撮るようなシーンも、土屋さん曰く、リアルスピードじゃないと音も煙も違ってくるし、Gや振動も違ってくるので、俳優さんにも助手席に乗ってほしいという要請がありました。野村周平君、福山翔大君はもちろん、吉川愛さんにも乗車してもらいました。吉川さんには元D1レディース3年連続チャンピオンの久保川澄花さんとタッグを組んでもらったんですが、乗車を終えた後、クールな印象の吉川さんがハイテンションでニコニコ楽しそうにしていました」(下山天監督)
アライブフーン

リアルスピードならではの白煙はタイヤの摩擦によるもの

事件5 監督と俳優、ドライバー同士がガチで激突

 レーサー役の俳優たちは、約3か月に渡って実際にドリフトの練習を積んだ。誰もが本気で『アライブフーン』の撮影に挑んだからこそ、様々な衝突も繰り広げられた。 「レーサー役の皆さんとは、クランクイン後も芝居やセリフの話をしたことがなくて、ひたすら車について語り合いました。中でも、もともと車好きだった野村君とは熱く話し合うことが多くて、クランクアップした夜も打ち上げで半ば喧嘩のような口論をしました。というのも撮影中、ポスターに写っている車同士が衝突する事故が起きたんです。その事故原因に関して、僕と野村くん双方が違うレーサーの肩を持ったので、福島のラーメン屋で夜中の5時まで、ずっとその話をしていました」(下山天監督)  こうしたガチの激突はレーサー間にもあった。 「撮影とはいえ、全てがリアルレースの決勝戦みたいなものですし、チャンピオン同士の因縁もあります。本番でガチレースをやるのは、迫力が画面にも反映されるので大歓迎なんですが、お願いもしてないのにテストから本気を出すんです。3周走るとタイヤはすり減って使い物にならなくなるから、本番だけにしてほしいと言っても、チャンピオンはプライドもあるから聞き入れてくれないんですよね(笑)」(下山天監督)
アライブフーン

チャンピオン同士、テスト走行でも意地の張り合いに

事件6 鑑賞中の観客が上下左右に揺れる

 『アライブフーン』はオンラインゲーム「グランツーリスモ」の全日本選手権で優勝を果たした主人公が、eスポーツではなくドリフトチームで活躍する話で、バーチャル(ゲーム)からリアル(レース)への移行が重要なテーマとなる。 「僕自身、脚本を書いている最中に中村直樹選手の助手席に乗り、リアルGの辛さを味わったことで、それが作品の演出にも活かされました。その時点ではドリフトの予備知識もなかったんですが、いきなりドリフトを体感したことが、今回の映画の作り方の原点になっていて。ゲームとリアルの境目をなくして、ゲーマーが初めてリアルドリフトに乗ったときの感覚を、お客さんにも味わわせてやろう、ドリフト酔いをさせてやろうと思ったんです。自分が実際に体感したことを、映画館の大画面と音響で表現できるはずだと。実際、今までの日本映画にはない、鑑賞中の観客が上下左右に揺れるような感覚のアトラクション映画が実現できているはずです」(下山天監督)
アライブフーン

戦闘機に乗ってる気分だったという下山監督

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事件7 公式YouTubeがBANされた

 『アライブフーン』の公式YouTubeでは、メイキング映像を公開しているが、突然アカウント自体がBANされた。 「クラッシュを基本にした動画で、衝突すれすれの映像を中心に構成したんですが、ものすごく臨場感があって、敏感な方は事故映像を観たときのようなショックを受けるかもしれません。人為的に撮影していないので凄まじい迫力がありますからね。だからこそAIが危険な映像と認識してBAN判定したのかもしれません。映画の宣伝アカウントでは異例のことです。さらに『アライブフーン』のTwitterどんな投稿でも”センシティブな内容が含まれている可能性があります”と認定されてしまうので、作品名そのものが事件になっているのかもしれません(笑)」(下山天監督)  ゲーマーからレーサーになった主人公が、生死をかけてレースに挑む者たちと熱い戦いを繰り広げ、バーチャルとリアルの壁をぶち破って、新たな極地へと到達する『アライブフーン』。下山天監督は、「圧倒的なスピード感と、突き抜けた世界観を、ぜひ味わってほしい!」と語気を荒げる。事件の真相は実際に劇場で確かめてほしい。
【アライブフーン】 出演/野村周平、吉川愛、青柳翔、福山翔大、モロ師岡、土屋アンナ、きづき、本田博太郎、陣内孝則 監督・編集/下山 天 監修/土屋圭市 公開/2022年6月10日(金)

前売りデジタルチケットは
ムビチケで購入可能!

<提供/アライブフーン製作委員会>
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