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映画復帰の伊藤健太郎が実感「自分に手を差し伸べてくれる人がいる」ありがたみ

歩き出せていなかったら、自分も淳のように

冬薔薇

(C) 2022「冬薔薇(ふゆそうび)」FILM PARTNERS

――本作の撮影前には、お休みしていた期間もありました。その間、人から言われて響いた言葉などはありましたか? 伊藤:いろんな方々に温かい言葉をかけていただきましたが、その期間中は頭がパンク状態だったので、正直何も入ってこなくて。自分の中でグルグル考えているだけの時間でした。あとになって思い返してみると、そのときにいろいろかけていただいた言葉だったりが、もちろん厳しい言葉もありましたが、そういったことも含めて、有難い言葉だったんだなと感じます。 ――こうして映画も公開になり、歩き始めた今だからこそ、振り返って考えられるのでしょうか。歩き出せていなかったら、いくら周りがいろいろ言ってくれても内にこもったままだった? 伊藤:間違いなくそうだと思います。歩き出せていなかったら、自分も淳のようになっていたかもしれない。でも自分は環境にも人にも恵まれていて、こうして現在まで来れたと思います。

SNSの言葉も受け止めないと

――伊藤さんはSNSを使われていますが、良し悪しがありますよね。 伊藤:お休みしていた期間中も見ていました。かなり厳しい言葉もありましたが、全部受け止めなきゃと思っていました。この先もっと大変なことがあるかもしれないのに、ここでへばってしまったら、もうこの業界でやっていけないと思いました。へこたれるときもありましたけど、ダウンしたら本当に終わってしまう。だから受け止めないとと思って見ていました。 ――現在、ご自身でも発信されています。 伊藤:仕事のお知らせを含め投稿していけたらと思っています。そのことに対してもいろんな意見や批判ももちろんありますが、それはしょうがないことだと自分でも分かっていますし、この世界でやっていくと決めた以上は、向き合っていかないといけないと思っています。
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(俳優の仕事は)本当にいい仕事だな
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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冬薔薇(ふゆそうび)』は全国公開中
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