更新日:2023年01月18日 10:40
スポーツ

頂点を極めた直後にまさかの引退!「ガールズケイリン」の女王が語る当時の思いと今後の活動

競輪は続けていれば必ず結果に繋がる競技

ガールズグランプリ

「ガールズグランプリ2021」で高木真備さんが1着となる瞬間。ガールズケイリン選手は皆、この瞬間を目指して日々練習に励んでいる

 5月にはガールズの122期がデビュー。今年は19人の選手が誕生したわけだが、その中の1人である戸田瑞姫選手(茨城県所属)は、インタビューで「高木真備選手に憧れて競輪選手になった」と答えていた。憧れの選手と一緒にレースを走ることは叶わなくなってしまったが、そういった今後のガールズ競輪を担う新人たちに伝えたいことを伺った。 ーー5月には122期がデビューしました。彼女たちへアドバイスするとしたら? 高木:デビューした時はみんな「よし、がんばるぞ!」って、やる気満々で挑むと思うけど、いざ走ってみるとみんな強いので、なかなか上手くいかないものです。勝てないことが続くと、「私って向いてないんじゃないか、通用しないんじゃないか」って思っちゃう時が絶対訪れます。それでも続けていればちゃんと結果に繋がる競技かなと思うので、挫けないでほしいですね。 あとは何か一つ自分の武器を見つけて、それをとことん磨いてほしいなって思います。いまは私がデビューした時よりもガールズの選手が増えて、普通に走ってるだけじゃ埋もれちゃうと思うんです。当時の私は、勝てないけど先行にこだわっていたことをファンの方が見てくださって、そのスタイルを応援してくれる方も多くて、それで持ち上げてもらってなんとかやっていけた部分があリました。 先行じゃなくても、位置取りだけは絶対負けないとか。そういうアピールポイントをとことん磨いていけば、上位の選手にも通用すると思います。 ーーそのアピールポイントがファンにとっては応援するきっかけに、上位選手にとっては脅威になるということですね? 高木:そうですね。なんとなく漠然と走ってるだけだと勝てず、結果ばかりに目がいっちゃうんですが、負けても自分らしさをアピールできたと思えば、モチベーションが上がってやる気にも繋がるはずです。

場所や形は変われど、彼女は輝き続ける

 奈良競輪場でデビューしてから8年。グランプリの優勝を果たし、完全に「やり切った!」と心から思える競輪人生に終わりを告げた高木真備さん。だが、その終わりの向こう側には、新たなステージが待っている。全国の競輪場でファンを魅了し熱狂させてくれた「マキビーム」を見られなくなるのは非常に残念であるが、今後はワンちゃんやネコちゃんたちを救う「希望の光」として、全国で輝き放たれるであろう。 取材・文/サ行桜井
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai
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