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磯村勇斗、俳優として「芽生えた違和感を放置しない」

この作品を見て、ものすごく怖いと感じたなら……

磯村勇斗――改めて感じたことはありますか? 磯村:正直、この高齢化社会に対して、どう向き合っていけばいいのか、分からなくなったところはあります。だからこそ、僕ら若い世代がしっかりと、これからの社会を見据えて、まずは今の現状を知ることが大事なのかなと感じました。  世代によっても違ってくると思いますが、自分を見つめ直すきっかけにもなるだろうし、この作品を見て、ものすごく怖いと感じたなら、じゃあどうしていけばいいのかと考えることができる。いずれにしても生きることの大切さを感じて、社会がいい方向に動くように考えるきっかけは、届けることができるのかなと思います。

自分の言葉が誰かを傷つける危険性

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(C) 2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory / Fusee

――本作からは社会の圧力の怖さも感じます。磯村さん自身は、そうした力について感じることはありますか? 磯村:圧力とは違いますが、社会の動きとして、右に倣えじゃないですけど、たとえば誰かが不祥事を起こしてしまったり、過去のことが出たりしたときに、必要以上に叩き始める動きが、ここ数年、特にひどくなっている気がします。日本に限らずです。  そこにはSNSの存在も大きい気がします。けれど、その力に気づいていない人が多いように思います。自分のひとつの発言が、誰かを苦しめることがある、ときに他人の命を奪うこともあるという危険性を、もっと感じるべきだと考えています。
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芽生えた違和感を放置しない
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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公開情報
PLAN 75』は新宿ピカデリーほか全国公開中
(C) 2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory / Fusee
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