永田耕作（日本能率協会マネジメントセンター） 　ここまでを読み進めてきて「ビジネスとかなんとか以前にもっと基本からやり直したい！」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 　ご紹介した2冊はどちらも大変わかりやすくかつ実践的であるとはいえ、基本的にビジネスに沿った内容で話が展開されるため、実務経験が十分でないと手が出しにくいと考えた方もいると思います。 　そんな方におすすめしたいのが、こちらの『東大生の考え型』です。 　この本では「思考」というプロセスをさらに「理解」「分析」「整理」「改善」「目標設定」「読解」「記憶」「取捨選択」「説明」の9つの要素に分解し、それぞれについて有効な考え方のフレームワークを紹介しています。 　それだけではなく、それぞれの思考のフレームワークについて、実際に紙に書き起こすことのできるシートを基にして図解しながら解説しているので、「あまり抽象的な思考は得意ではない」という方でもすぐに実践可能なように工夫されているんです！ 　考えることについて苦手意識を持っている、考えること自体がそんなに好きではないというような方には、ぜひこの本から「思考法」の型を身につけ、ゆくゆくは『思考法図鑑』や『伝説の「論理思考」講座』へレベルアップいただければと思います。