パチンコ業界がおびえる節電要請バッシング。電気料金値上げ、電力不足に耐えられるのか
先日、電力需給ひっ迫注意報が連日のように出されていましたが、それでもこれだけ暑い日が続くとクーラーを使わないわけにはいきません。でも怖いのは、値上がりするという電気料金。それなら「部屋にこもっているよりも外に出よう。でも外は部屋以上に暑いから……」なんて自分に言い訳をして、いつも以上に涼しいホールへと通う日々だったり。それで値上げした電気料金なんか軽く払えるくらい負けちゃうんですけど。
ところで、この電力需給ひっ迫注意報、東京都庁では執務中にもかかわらずフロアの照明を消したりと節電に対するパフォーマンスを行っています。さらにそのトップである小池都知事はHTT(電力を減らす、創る、溜める)なんてお得意の言葉遊びで節電を啓蒙していますが、そういえば節電と都知事といえば、業界関係者にとっては苦い思い出があるようです。
それは2011年3月、東日本大震災後による東京電力の原子力発電所事故を発端とした電力不足。その影響で全ての原発が運転を停止、結果的に深刻な電力不足となった。
多くの地域で計画停電が実施されるなど混乱を招きましたが、その年の4月の選挙で4選を果たした当時の石原都知事が節電を呼びかけるなかで「あんなギンギラギンギラ明かりをつけて、音楽を鳴らして」とパチンコホールを名指しで批判。この流れに大物議員なども乗ったことで、世間を巻き込んだ大々的なパチンコバッシングへと繋がっていきます。
もちろんホール側も計画停電が行われている地域では粛々と協力し、街頭照明を消したりなど進んで節電を行っていました。思い返せばその年の夏のホール店内は、確かにいつもより暑かった記憶があります。
余談ですが夏のホール内がなんであれほど涼しいのかといえば、電子部品の塊である遊技機が熱に弱いからという説と、客の呼び出しに対応するべく動き回っている店員さん基準で温度設定をしているから説などがあります。後者だとしたら、そりゃ座ってただ画面を見つめているだけの客側は寒くなるのも当然かな。
パチンコ業界関係者の苦い思い出
ホールが涼しいワケ
1
2
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ