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女子大生キャバ嬢が見た、黒服の“裏の顔”「お前のことが好きなんだ」と迫られて

飴と鞭を使い分ける「色恋管理」と発覚

シャンデリア「実際、喧嘩していたキャストが“浮気相手”とも思えませんでした。マネージャーの言動を観察してみると、どうやら飴と鞭を上手く使い分けてキャストたちをコントロールしているようで。つまり、色恋管理です。  たとえば、女の子に対してダメ出しばかりする客がいるとするじゃないですか。そこにあえてプライドの高いキャストをつけて、険悪なムードにさせる。当然、キャストは席を抜けた後に不機嫌になって付け回し(※どのテーブルにどのキャストが付くのか指示をする担当)のマネージャーに文句を言います。そこでなだめて自分のペースに嵌めていく……というのがマネージャーのやり口だったんです」  マネージャーは、自分の信頼感や好感度をあげるきっかけをわざわざ演出し、自分の言うことをキャストが聞くように仕立てていたのだ。

「俺はお前のことが好きなんだ!」

 それはユイカさんの付け回しにまで及んだという。だが、1度手の内に気づいてしまったユイカさんが嵌まることはなかった。そこで焦ったマネージャーはとんでもない手に出てきたという。 「営業後に、マネージャーに店に残るように言われたんです。マネージャーは『店のキャストにつきまとわれて困っている』と話し始めて。こっちからすれば“何を言ってるんだろう?”って感じですよね。  私は『店の恋愛事情に口を挟むつもりはないので相談なら他の人にしてください』と言いました。すると、マネージャーは急に私の肩をつかんで『俺はお前のことが好きなんだ!』と迫ってきたんです。どう考えてもバレバレな嘘で、私からすると恐怖でしかありませんでした」
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怖くて仕方なかった
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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