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山上容疑者に共感する人たちの知られざる胸中「怒りの矛先は、いつしか社会に向かっていた」

「怒りの矛先は、いつしか社会に向かっていた」

社会

※写真はイメージです(以下同)

 仏門系新宗教2世の30代女性も複雑な思いを明かす。 「宗教に入れ込む母への怒りはあったけど、どれだけ憎くても母は愛すべき存在で……。怒りの矛先は、いつしか私たちに手を差し伸べてくれない社会に向かっていました。  当時から、溜め込んだ感情をノートにびっしりと書き殴っていて、今では数十冊もあります。山上も同様にツイッターで気持ちを吐き出していたのではないか」

「彼の家庭環境を知れば知るほど、共感してしまう」

悲しみに暮れる女性 宗教問題に限らず、“毒親”で悩んだ人は、どこか山上と自分を重ねてしまうという。 「家が貧しく、私は16歳からバイトを始めたのですが、毎月のように父に給料をむしり取られ、すべてギャンブルにつぎ込まれていました。そんな父を殺したいほど憎んだし、もしそのお金がギャンブルではなく宗教に流れていたら、間違いなく標的は宗教に変わっていたと思う。  山上の家とは事情が違うけど、彼の家庭環境を知れば知るほど、共感してしまう」(30代女性)
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「氷河期世代でなければもっといい人生だった」
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