仕事

16歳東大合格男が起業「医療データとAIで、世界の人命と日本の経済を救う」

医用画像データがすべての人を救う

医療AIを研究中の筆者

医療AIを研究中の筆者

 世界一の少子高齢大国・日本は、人手的にも経済的にも医療崩壊しかかっている。  医療データとAIで「正確かつ早期の診療」「医師不足解消」「医療費削減」「健康寿命延伸」を早急に実現しなければ、もはや日本に未来はない。にも関わらず、医療AI分野を先導するアメリカ・イスラエル・韓国に5年も遅れを取ってしまった。  MRI・CT・病理画像といった医用画像データは、診断・治療両方において最重要である。しかし以下の理由で、AIにとって十分なデータ収集が困難なため、臨床に耐えうる医療AI開発はとても限定的だ。 ①プライバシー保護の観点から、病院からのデータ取得のハードルが高い ②撮影装置・撮影方法・疾患・個人差などによるデータのバラツキが大きい ③専門医によるアノテーションの負担が大きい *アノテーション:患部(例:肺癌、脳腫瘍)をマーキングし、AIに正解を教える作業 「世界の未来の姿」とも呼ばれる課題先行国・日本は、人口比の病床数と画像診断装置台数(MRI・CTなど)も世界でずば抜けて多い。  ならば、ほとんど院内に眠ったままの、その多様かつ良質な医用画像データをAI開発に(ついでに臨床研究/研修にも)うまく活用できれば、医療分野における逆境を逆手に取ることはできるはずだ。  言い換えると、世界の人命を救いつつ、外貨を稼いで日本の経済も救えるはずだ。  そんな「日本復活への最後の切り札」を目指して、僕は東大発スタートアップのCallisto(カリスト)株式会社を創業した。  設立日の6月27日には、「む(6)ちゅうに(2)な(7)る」という意味を込めている。  僕は日本一の若手医療AI研究者として(論文引用数:903回)、この医用画像データ不足を解消すべく、国内外の医療AI/ビッグデータの研究施設・企業・病院で7年間研究を続けてきた。  しかし、いくら注目を浴びる研究をしても、実際に流通する医用画像データを増やさない限り、この問題を本質的に解決することはできない。  そこで、これまでに培った医療とAI分野両方のネットワーク・知名度・技術力を活かして事業を興した。現在は医療AIの研究開発にすぐ使える、多様な医用画像データを集約しシェアするプラットフォームを、同じ価値を共有する医療施設とともに創っている。

医療データとAIで、健康と笑顔に満ちた社会を実現したい

医療イメージ ありがたいことに、多くの人・施設が僕の野心的なビジョンに乗ってくれた。 ・チーム:AI開発に精通したCTO(工学博士)とAIビジネスに精通したCOO(MBA) ・医療顧問:医療AI研究に詳しい放射線科専門医と病理専門医 ・医療施設:プラットフォームにデータ提供しつつ、要望に応じて医療AIの共同研究も行う複数の大病院 ・ブロックチェーン研究室:医療データの流出防止と改ざん防止について共同研究を行う東大の研究室 ・個人投資家:経済、AI、メディアなどに専門性を持つ数人の個人投資家  このビジョンに共鳴した人は、ぜひ一度僕と対話してほしい! ①一緒に医療の在り方を革新したい仲間 ②データ提供したい医療施設(要望に応じて共同研究も検討) ③出資検討したい投資家  僕は医療データとAIで、健康と笑顔に満ちた社会を実現したい。 「私はAI社会に生きたい。誰もが病院に行ったら、医者からより正確かつ安価な診療を受けられるように、AIが支援して欲しい」--アンドリュー・ン(世界的なAI研究者)
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データ競争が医療AIの臨床導入を阻んでいる
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