香川照之「ホステス性加害」問題。銀座のママたちはどう見る?<緊急座談会>
今年8月、俳優の香川照之が銀座の高級クラブでホステスの下着をはぎとるなど性加害に及んだことが報じられ、ドラマ、CMからの降板が相次ぐ事態に。件のホステスは暴走を止められなかったという理由で、店のママを民事で訴えていたという。
香川照之の「銀座セクハラ騒動」は、発覚から1か月以上が経過した今も多くの憶測を呼んでいるが、銀座村ではどう見られているのか。銀座で働くオーナーママ3人と夜の街事情に明るい有識者1人を緊急招集した。
──まず、事件に対する率直な感想をお聞かせください。
河西泉緒(以下、河西):今回の件は、お店の管理体制やママ側の対応にも問題があったのではないかと感じました。舞台となったお店のママは「チーママ」らしいんですよね。一般の方にはピンと来ないかもしれませんが、チーママと「オーナーママ」では意識に差があるんです。
望月明美(以下、望月):チーママとは、言い換えると「雇われママ」。自分の席を盛り上げることが仕事であって、店全体を管轄しているわけじゃない。
白坂亜紀(以下、白坂):何か問題が起こったとき、まず女のコを大事にします。そこは基本姿勢としてブレてはいけないんですよ。
河西泉緒(以下、河西):通常、こうした場合はママが席を外していたとしても「こんなトラブルが起きています! 今すぐ香川さんの席に戻ってください」と報告が入るものです。その連絡が機能していなかった可能性は高いですよね。
望月:でも、香川さんが行った店というのは男性スタッフが多いことで有名なんです。だから謎として残るのは、「なぜスタッフが注意しなかったの?」という点。
河西:そこで可能性として浮かび上がってくるのは、「実は楽しく盛り上がっていたんじゃないか?」という仮説。有名人だろうがなんだろうが、女のコが「やめてください!」と騒いでいたら、さすがに周りも止めますよ。
甲賀香織(以下、甲賀):普通に考えたら、女性のブラを外すってかなり手間取る行為ですからね。相手の協力がないと現実的には難しいと思うんです。
望月:実は香川さんは例の事件のあとも何度かそのお店に顔を出し、楽しく飲んでいたそうなんです。本当にトラブルが起きていたら、そんなことってありますか? 普通は出禁になりますよ。
チーママとオーナーママの意識の差
「実は楽しく盛り上がっていた」という説も
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出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
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