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ゴールデンボンバーが理想形!? BEYOOOOONDSが目指すグループの方向性

後輩グループの誕生を刺激に

――昨年には後輩グループ・OCHA NORMAが結成して、「ハロプロの末っ子グループ」という位置づけから1つ先輩になりました。なにか心境の変化はありましたか? 平井 OCHA NORMAのみんなと関わる場が少ないので、後輩というよりは新たなグループができたっていう感覚ではあります。ただ、パフォーマンスを見ると表現力や見せ方がすごく上手いし、私がデビューした頃はもっと自分のことで精いっぱいだったなって。だから「もっと頑張らなきゃ!」って思わせてくれます。彼女たちの存在は。 ――見守る感じではなく、焦りを感じる? 平井 正直、そういう部分もありますね。 ――今年OCHA NORMAはメジャーデビュー1年目で、同じ経験をしてきたからわかる気持ちというか、アドバイスはありますか? 平井 BEYOOOOONDSは1年目に演劇女子部という舞台があって、お互いの距離が縮まって信頼感ができたなと思うんです。もちろん、彼女たちなりの距離の縮め方があるとは思いますけど、そういうふうに1年の間で絆が深まったらいいなとは思いますね。 ――忙しいと周りを見る余裕もなくなることが多そうです。 島倉 大変なことがあったときに、私はメンバーがいたから乗り越えられたなっていう場面が本当に何度もあったんです。だから、現場でもなるべく気を遣い過ぎない空気を作ることは大事なんじゃないかなって思います。お互いに声を掛け合ったり、そういう些細なことでも成長できるので。

2年10か月ぶりのアルバムを発売

――そして9月28日に2ndアルバム『BEYOOOOO2NDS』がリリースされました。前作のアルバムから2年10か月ぶりで、メンバーもようやくっていう気持ちだと思います。仕上がりを聞かせてください。 島倉 これまでBEYOOOOONDSはいろいろなジャンルや世界観の楽曲を歌ってきたんですが、そのなかでも今までない楽曲やパフォーマンスが詰まったアルバムになったと思います。BEYOOOOONDSの可能性が大きく広がりました。 ――制作過程で苦労した部分もありましたか? 平井 苦労というより、新鮮な気持ちでできたっていう感じがあります。「まだこんな引き出しがあったんだ!」っていうのと、私たち自身に幅が出るっていうのもそうですし。あとは、私たちの代名詞の“寸劇”のトラックがいくつか収録されてるんです。その完成形を聞いたときに、みんなの声の表現力とかが成長していて「本当に3年も経ったんだな~」って実感しました。 ――リード曲「虎視タンタ・ターン」は、BEYOOOOONDS史上一番ダンスが難しいということも書かれてましたが。 平井 はい。私たちが今持ってるダンススキルをフルでお見せするような楽曲だなって思います。振り付けはバブリーダンスで有名なakane先生に担当してもらいました。振り入れの最中も「歌えなくなるかもしれません……」と言いたくなるぐらい、みんな筋肉痛でボロボロになりながら(笑)。地道に練習を積み重ねて、ステージで完成形を見せるのがBEYOOOOONDSのパフォーマンスなんだとあらためて思える楽曲に仕上がりました。 ――akane先生は厳しかったですか? 平井 厳しいと思って身構えてたんですけど、実際は面白い方でした。 島倉 ただ、ダンスレッスンでは、腰の低さや頭の高さを揃えることを重視したり、今まで経験したことがない細かいテクニックを学ぶことができて、グループとしてのダンススキルは格段にアップしたなと思います。 ――個人的には「虎視タンタ・ターン」を初めて聞いたときに、ハロプロらしさを感じたというか。この3年間で引き出しや武器を増やしたBEYOOOOONDSが、ついにど真ん中で勝負してきたのかなと。 島倉 デモ音源を聞いたときに、初期のモーニング娘。さんの楽曲みたいって感じたメンバーも多かったんです。それまでBEYOOOOONDSは、『眼鏡の男の子』とか『ハムカツ黙示録』とか、あまりハロプロにないような楽曲の路線をいっていたので。3年間積み上げてきた今の状態で、ようやくハロプロ感のある楽曲をいただけたことも嬉しかったですね。BEYOOOOONDSの楽曲はちょっと聞きにくいなとか、入りづらいなって思っていた方が好きになるきっかけになってくれたら嬉しいです!
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アイドルよりはエンターテイナーとして
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