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台風15号で“被害額1000万円”の静岡市40代夫妻「報道されない災害の辛さ」

新築に入居した初日に被災した人も…

静岡

浸水のピークは深夜2時頃で、そこから徐々に引いていったが、朝になってもまだこれだけ浸水していたとのこと

 浸水のピークとなったのは、秋分の日である9月23日の夜中。この日は大安であり、さらに引越しに適していると言われている「一粒万倍日」とも重なり、9月で最も縁起の良い日であった。  それゆえに引越しをした初日の家族や、納車をした初日の人もいたようだ。 「私達が住むところと少し離れたところで、新築の家が立ち並ぶ一帯がありまして、聞いた話だと『引っ越した初日の夜に浸水した』という人もいたそうです。他にも、高級外車の納車した日だったという人もいました。私達も大変ですが、新築初日での災害を想うと言葉が出ません……。  この地域には、そういった悲しくて辛い思いをした人がたくさんいます。静岡県が12月末まで募集している義援金は、被災した人に分配されるそうなので、少しでも報道してもらって多くの義援金を頂けることを祈っています」

家が浸水した家庭はここからが大変

 今回取材したのは、被災からちょうど1ヶ月経った10月23日。「これでもかなりキレイになりました」と話すMさん夫婦に案内してもらい被災地域を見て回ったが、道路が土で汚れていたり、再開の目処が立たずに閉店状態の飲食店もあり、爪痕はハッキリと残っていた。
静岡

Mさん夫婦の自宅の障子。水位がどこまで上がったかハッキリとわかるほどの跡が残っている

「ここからまだ困難な壁がいくつもあるんです」と語るMさん夫婦。水に浸かったことで壊れてしまった家電、カビの生えた家具の修理や買い替え、そしてリフォームのための一時的な引越しもある。  特に今回の災害は、あまり報道されなかったことにより自力で復旧作業をしている人が多い。ただ、本当は助けを必要としている人はたくさんいるのだ。  なお、静岡県公式ホームページでは、12月末まで義援金を募集している。協力できる人は是非とも行動してほしい。 取材・文/セールス森田
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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