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休廃業するパチンコ店がスマスロ導入の裏で急増するワケ

「コンプリート無効化」をするホールはあるのか

スマスロ

第一弾で登場する「スマスロリノヘブン」。プッシュボタンの隣にメダル枚数が表示されている

 ただその表示が出たら電源をオンオフすれば枚数はリセットされてもAT状態は保持されるそうなので、もしかしたらそんなサービスをするホールが出てくるかも……。まぁ、そういう行為をした場合にはセンター側にバレるようになっていますが、そのペナルティが果たして実効性があるのかどうか。  特にパチスロファンにとっては年に一度のお祭りとして定着している三重県の大晦日から元旦にかけてのオールナイト営業では、コンプリートを無効化するサービスをするようなホールが出てくる可能性も否定できません。ファン側としては正直ありがたいですが、やはり決めたことは守らないといけないですしね……。

スペック面が大幅に向上し万枚も射程圏か

 いずれにしても出玉情報を管理することで射幸性を抑制しつつホール側の不正を防止するスマスロは、業界としては(行政側としても?)積極的に導入していきたいという意向があります。でも導入するためには専用ユニットが必要で、ホール側としては余計な設備投資が必要になります。  それでもスマスロ第一弾として11月21日導入の新機種があっという間に完売してしまう最大の理由は、スペック面の向上。  5号機末期からその概念が導入され、6号機のAT機やART機といった指示機能(押し順ナビ)搭載機には必須の「有利区間の内規」が、スマスロではさらに緩和されます。  有利区間の枚数についてはファンからも好評である6.5号機の差枚で2400枚を継承しますが、ゲーム数は完全に撤廃(6.5号機では4000ゲーム)。これで仮にリセット時からじわじわと数日かけて吸い込ませ、その分を一気に出すことで一撃万枚なんていうのも可能になります。  もしかしたら5号機以上の、ひょっとしたら4号機にも匹敵するような出玉も夢ではありません。だからこそスマスロに対するファンからの、そしてホールからの期待は高くあっという間に完売している状況になっています。
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このタイミングで休廃業を選択するホールも
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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