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休廃業するパチンコ店がスマスロ導入の裏で急増するワケ

スマスロでV字回復期待も休廃業を選択するホールも

スマスロ

機種の完売が相次いでいるスマスロだが、やはり販売は大手ホールが優先のようで、小規模ホールとの二極化が懸念されている。

 またスマスロを導入するためには絶対に必要なユニットが、世界的な半導体不足の影響から需要に対して供給数が圧倒的に足りていないという問題もあります。スマスロ第1弾はユニットとセットで導入しなければならないだけに、現時点で激しいユニット争奪戦がホール間で起きているのです。  これはちょうと30年近く前のパチンコCR機黎明期に似た状況で、やはり力のある大手が率先して確保している模様。そんな動きに白旗を上げたのかどうかは定かではありませんが、業界が期待するスマスロでV字回復というタイミングを横目に休廃業を選択するホールも少なくないようです。

スマートパチンコ導入でさらに休廃業が増えるか

 来年にはパチンコの次世代機であるスマートパチンコ(スマパチ)も登場予定で、ユニット不足に拍車がかかりそうですが、これで大手と中小との格差がさらに広がらないことを個人的には願いたいもの。ただ中小に該当するホールの人は、先に導入されたら間違いなく客を奪われてしまうと話していただけに、よりいっそうの二極化が進み、結果として休廃業に追い込まれるホールがさらに増えることになる可能性は高そうです。  最後になりますが、スマスロもスマパチの特性として玉やメダルの補給など付随設備が不要という点があります。これによって新規店舗を作る際にコスト面の軽減だけではなく、少台数かつレイアウトフリーな店作りもできてしまうわけで。例えばカフェのような空間に数台の遊技機も置けますから、採算性はともかくとして新しいファンの開拓も期待できます。  でもそういう店舗を展開できるのも、やっぱり大手だけになるでしょう。となると店舗数が増えることはあっても、より大手法人による寡占化が進んでいく。それが業界や行政の望む形であったとしても、なんだか寂しい気持ちになるのは筆者だけではないと思います。 文/キム・ラモーン
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
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