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コスタリカ戦で日本サポーターが戦った“もう一つの敵”。ゴール裏の記者が悶絶

サンバイザーに覚悟を決める

 座席にはサンバイザーが用意されていた。事前に聞いてはいたが、試合中は西陽をモロに受ける座席だという。主催者側の「気遣い」に感謝したいが、観戦には悪条件だろう。
コスタリカ戦

主催者から用意されたサンバイザー。これが置いてある席は「苦行」が予想された

 座席についてさらに驚いた。座席の下につくられた穴から猛烈な冷風が吹き出しているのだ。これはピッチ上を22℃前後に保つ、11月でも日中は灼熱のカタールならではの「工夫」らしいが、半ズボンを履いていた記者のふくらはぎには冷風が直に当たる。ちょうど腰あたりには一段上の座席下からの冷風が直撃。頭上からは容赦ない直射日光、足、腰にはド直球の冷風。  
コスタリカ戦

座席の下の「冷風穴」

コスタリカ戦

けっこうな風量の冷風が足元に吹きつける。長ズボンを持ってこなかったことを後悔することに

頭は太陽、足には冷風が直撃

 一般的に日本では「頭寒足熱」が良しとされるが「頭熱足寒」は先が思いやられた。スタジアム内で買ったグッズについてきたショッピングバッグで「冷風穴」を覆ったがそれでもアキレス腱のあたりに直接風が当たっている。  試合開始。太陽が完全に登りきって、容赦なく日光が直撃する。逆光をモロに受けるのでサンバイザーや、つばのある帽子、サングラスがないと、目の前で行われている試合さえ見づらい状況に。周囲の日本サポーターも「暑い、ヤバい」を連発する状態に。子連れで観戦している家族もおり、ぐったりした様子のちびっこサポーターの様子が少し心配になった。ハーフタイムには、一旦、日陰のコンコースに避難する人が続出した。
コスタリカ戦

現地の人々は慣れているのか、平気なようだった

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熱中症の危機……
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