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4000万円も節約!新型レンジローバーがあればロールスロイス・ファントムはいらない

納車待ちが3年以上

 といってもこの新型レンジローバー、一番値段の高いV8ツインターボの530馬力仕様を中心に全世界から注文が殺到し、納車待ちが3年以上に延びて受注停止になった。海外では、相変わらずクルマは値段が高ければ高いほど人気があるようだ。  しかし、私は貧乏でもレンジローバーに憧れる。新型のデザインはあまりにも美しい。このパーンと張った一枚岩のようなサイドパネル面を見てくれ。ボディとドアの隙き間は限りなく狭く、チリ合わせは完璧だ。高いクルマはここが違う。美しすぎる! こんな美しいクルマで、砂漠や泥道なんか、もったいなくて走れっこないぜ!
オートクラブ

新型レンジローバーは5代目。全長5065×全幅2005×全高1870㎜で先代よりも60㎜長く、20㎜幅広く、5㎜高くなりました。車重は2700㎏、ホイールは23インチ。後輪操舵のおかげで小回りは利きますが、狭い日本では運転に気を使います

これがたったの2031万円!?

 ガソリンの530馬力仕様は売り切れってことで、今回試乗したのは3リッター直6ディーゼルターボ(300馬力)だ。お値段は2031万円。一番高いのに比べると夢のように安い! ディーゼルだからリッター8㎞くらい走り、燃料代もグンと安い。これならひょっとして買える……わけはないが、とにかくお買い得に感じる!  実物に乗ってみると、「これがたったの2031万円!? マジで安いっ!」と思ってしまった。  デザインの美しさは3222万円のと同じ。インテリアのエレガントさも溜め息しか出ない。そして乗り心地が信じられないほどイイ! ディーゼルエンジンはありえないほど静か。回転フィールはとろけるチーズのように甘美だ。加速もとってもパワフル。スバラシイ! うおおおお~、なんていいクルマだあっ!
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野蛮なオフローダーは問題外!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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