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トヨタ開発陣の正直回答に驚愕…新型クラウンクロスオーバーのタイヤがデカい理由

これが覆面パトになるってホントなの? おっさんの本丸・新型クラウン

クラウンと言えば「いつかはクラウン」という名コピーがあるぐらい、昭和の憧れのクルマでした。クラウンは正統派セダンでなければいけない……。そんな呪縛から解き放たれた新型は、攻めに攻めて4モデルに! 新型は「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」とボディタイプが4つもあるのです。まさに「やっちゃったぜ!トヨタ」です!
オートクラブ

NEW CROWN

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

新型クラウンが大事にしたもの。それは……

 トヨタ・クラウンと言えば、おっさんの本丸。かつては中小企業の社長が乗るイメージだったが、そういうおっさんが徐々にベンツやレクサスに乗り換えたのか、それとも中小企業がいっぱい潰れちゃったのか、クラウンの売れ行きはピーク時(バブル期)の数分の一にまで落ちていた。トヨタは「このままでは伝統あるクラウンの名が消滅する」という危機感を抱き、新型をこんな風にしてくれました! 「この、お尻の黒いワニみたいのがクラウンなのか!?」  そう驚かれる方もいるでしょうが、ワニみたいに見えるのはボディカラーのせい。現在の受注の半分を占める白なら、これよりだいぶ普通な感じです。さらに言うと、今回試乗したのは、今後4モデルに分化する予定のクラウンのうち、もっともポピュラーになるはずの「クラウンクロスオーバー」というSUV風味のモデルです。
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SUV風味とは?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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