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「2023年に買うべき日本株」6選。波乱の2022年を経て今年の相場は?

最も注視しなければならない「日銀総裁の交代」

マネ得 一方、日本株にとって最も注視しなければならないのは4月の日銀総裁の交代だ。 「日本のインフレはまだ賃金上昇を伴わないので、本格的な政策金利の利上げは時期尚早と思いますが、指値オペの修正を12月20日に踏み切り、マーケットは“事実上利上げ”とみなされ、これによって住宅ローン金利は上昇する懸念があります。また台湾有事や自然災害にも備えておかなければなりません。暴落時に大切なのは、日経平均の底値を知ること。基準となるのはPBRの0.8倍。過去の暴落でも、この時点で反発しています」

株価低空飛行でも’23年は仕込む好機

 ’22年は個人投資家には激動の1年だった。中長期投資家の弐億貯男氏は、「毎年1000万円以上利益が出ていましたが、’22年はなんとか500万円で着地」と話す。 「’22年はなかなか利確のタイミングが訪れず苦戦。『買い付け余力を残して上がったときだけ利確。下がっても決して狼狽売りしない』のが中長期投資における鉄則。’22年はとにかく徹底しました」  弐億氏は現在、資産の4割を現金で保有。余力が鉄則を守る余裕を生んだという。’23年も我慢は続くのか。 「’23年は、景気は上向かず、株価低調のままというメインシナリオを描いています。しかし、『総悲観は買い』。私は売上高成長率が毎年2桁ずつ伸びていて、PERが15倍以下の割安成長株をメインに銘柄選びをしています。こうした銘柄は業績の成長に底支えされるので、株式市場に連動しにくい。景況の動向はあくまで買いのタイミングを計る指標にすぎませんから。’23年は将来の種を撒く時期だと割り切っています」  ’23年、下記を参考にして、卯のように跳ねる銘柄を見つけたい。
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