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「ツイッターをやってる経営者ってどう?」難しい質問にもサラサラ答えられる“最適な返し方”

大事なところを話す前にバイバイしないために

 せっかくなので5バレット設定と同じく「転職」について友人から相談を受けたケースについて考えてみましょう。あまり時間が取れず、20分程度オンラインでアドバイスするみたいなケースですね。  そんなとき、5バレット設定のように中途人材の需要トレンドなどについて言及していたら、大事なところを話す前にバイバイすることになってしまいます。そうではなく、「今日は時間が限られているから、すごくおすすめの転職エージェントさんの紹介についてのみ話すね」と頭出しをするのです。  悔いのない転職をしたいと考えている友人が最も必要としている情報 = よい案件をたくさん持ちつつ、親身なサポートをしてくれるエージェントさんの紹介のみに徹するのです。そうすることで、友人は短時間でとても価値のある情報を手に入れることになり、あなたに全身全霊で感謝を捧げることになるでしょう(たぶん)。  

30分以上かかるミーティングでは避けたほうが無難

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 非常に汎用性が高く、かつインパクトも大きい一点撃破ですが、1つだけ注意すべきポイントがあります。それは、会議時間です。具体的には30分以上(45分とか1時間とか)のミーティングやプレゼンの場合、一点撃破フレーズを使うのは避けるべきです。一点撃破はとてもわかりやすく注意を惹ける一方、会議時間が長い場合に使ってしまうと、「あれ、こんなに時間があるのに1点だけなの!?」と思われてしまうリスクがあります。  その場合、それこそ5バレット設定を使い、「網羅的に情報提供し、価値のある時間にしますよ」という形にしたほうが聞き手の満足度を高められます。一点撃破で15分話した後、さらに議論が発展しそうな場合はその限りではないのですが、基本的には30分以下のミーティングで使っていくようにしましょう。  一点撃破、5分だけの軽い1 on 1ミーティングなどでももちろん使えますので、どんどん使って「短時間高インパクト説明」ができる人に変貌していきましょう。 【NG 損する説明】 本日は、弊社の成り立ちや今に至るまでの歴史、経営陣のプロフィール、各事業部の概要説明、御社に対する理解、市場を取り巻く環境、弊社のサービス概要などについてお話ししていければと思っております。 【OK 得する説明】 本日は、時間に限りがございますので、弊社サービス導入が御社にどのようなメリットをもたらすのか、についてのみお話ししたいと思います。 <TEXT/伊藤祐(株式会社Zenyum Japan社長)>
外資系デンタルケア企業の日本法人「Zenyum Japan」の代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進する傍ら、「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。ツイッター(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信中。著書に『得する説明 損する説明』(SBクリエイティブ)
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