仕事

職場で「話が面白い人」と評価されるには?仕事で得する“一言フレーズ”3つ

示唆は「正解」よりも「おもしろさ」

 ここから言えることとしましては、 ・円安が進んでいることで海外の富裕層から東京のマンションが割安な投資物件と捉えられ、需要が高まっている ・上海、ロンドン、ニューヨークなどの不動産も高騰が進んでおり、それと比較すると東京はまだまだ安いと思われている  みたいな示唆を出すことができます。前述の場合、さらに「ここから言えることとしましては」と続けると、「今後も東京のマンション価格は上がりそうだから、ちょっと無理しても買ったほうがいいですよ」みたいな不動産営業トークにつなげることもできそうですね。  この示唆出しを使うときに重要なのは、「正解を導き出すこと」ではなく「あー、確かにそういうふうにも言えるよね!」という知的好奇心を刺激することです。それで議論を深めた後、「よし、この方向で考えてみよう!」となったら、それを補強できる情報があるかどうか調べていけばいいのです。 「どれが正解か……」と考えだすと何も発言できなくなるので、「ここからはこういうことが言えますよね! さらにもう一歩考えると、こうなるかも?」とおもしろい示唆をどんどん出して、会議での存在感を高めていってください。 【NG 損する説明】 最近原宿の竹下通りに行ったんだけどさ、めっちゃ空きテナント多かったよ。 【OK 得する説明】 「竹下通りに空きテナントが増えている」ということから、若者世代の興味が、「イケてるファッションでキャピキャピすること」から、「オンライン上でのコミュニケーション」に移行した、と言えるかもしれないですね。

フレーズ2:[コスパ至上主義]コスト・パフォーマンス的に考えますと

お金 幻想 私は「おいしいものの食べ歩き」が趣味というか、大好きです。ただ、私の場合、少し特殊で「単においしいものを食べること」にはあまり心が動きません。もちろん1万円なり2万円なり出せば、めちゃくちゃおいしいものが食べられますが、それはそれなりのコストがかかっているからで、当たり前と言えば当たり前です。  そうではなく、「この価格でこのクオリティと量なの!?」というびっくり飯、それを求めているのです。最近だと、新橋駅前ビル1号館1Fにある「立呑み とんかつまるや」さんのランチ、ロースかつ丼(なんと500円!)にハマってます。揚げたてのとんかつを使ったおいしいかつ丼が500円、これこそハイコスパ飯、最高。  若干極端な例かもしれませんが、この「コスパ」という考え方は人類があまねく持っている概念です。社内のミーティングやお客さまへの提案で「このアイデア、いいんです!」とアピールするときのロジックとして、これほど強力なフレーズはなかなかありません
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会議でアイデアが出すぎて悩んでいるときに
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外資系デンタルケア企業の日本法人「Zenyum Japan」の代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進する傍ら、「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。ツイッター(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信中。著書に『得する説明 損する説明』(SBクリエイティブ)

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