仕事

職場で「話が面白い人」と評価されるには?仕事で得する“一言フレーズ”3つ

会議でアイデアが出すぎて悩んでいるときに

 また、いわゆるブレインストーミング的な会議でいろいろアイデアが出た後、「どれにしよう……」とみんなが悩んでいるときに、「コスト・パフォーマンスで考えてみたらどうでしょう?」と提案できるととてもスマートです。  たとえば、インフルエンサーを活用した新商品のプロモーションをする際、どの方に依頼すべきかディスカッションするとしましょう。そのときに、「依頼単価は高いが、たくさんフォロワーがいる有名な方」「依頼単価はそんなに高くないが、フォロワー数も少ない方」という2つの選択肢があったとします。  議論が紛糾する前に、 「コスト・パフォーマンスで考えてみましょう。“PRを依頼する際にかかる費用”と“想定売上”の2軸で比較すると、わかりやすい議論になるかと思います。想定売上は、いったんフォロワーの0.1%の方にご購入いただけると仮定してみましょう」  というような議論ができると、定性的な議論に時間を費やしたり、結論が出なかったりするということはなく、「コスパでいうとこっちの選択肢だね!」という形に議論は収束していきます。

特に相性がいいのは“定量化”ができるケース

お金の新基準

写真はイメージです

 このようなカジュアルディスカッションでももちろん効果を発揮しますが、「効果はばつぐんだ!」となるのは、コストもパフォーマンスも定量的に推定できるパターンです。  コストは金額や工数、パフォーマンスはそこから稼げるお金やお客さまの商談数。各打ち手にそれらの定量的な情報も付け加えることができれば、おかしな方向に進むことなく議論を収束させることができます。加えて、常に「定量化しよう」と考えるクセもつき、「この人、数字で考えられる人だ……」と評価されるというおまけもついてきます。  非常に汎用性が高い「コスパ至上主義」、ぜひ使ってみてください。 【NG 損する説明】 新規顧客候補のA社とB社、どちらを優先すべきでしょうか? 【OK 得する説明】 「今後5年間でのビジネスの広がり」と「契約に至るまでの難易度」でコスト・パフォーマンス的に考えると、A社に集中すべきだと思います。
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フレーズ3:[意図要約]ご質問の意図としては、○○ ということでよろしいでしょうか?
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外資系デンタルケア企業の日本法人「Zenyum Japan」の代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進する傍ら、「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。ツイッター(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信中。著書に『得する説明 損する説明』(SBクリエイティブ)

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