余談だが私は“稀なケース”に該当する女優だったので、誘いはあれどプライベートで一度も芸能人と関わったことがない。興味は湧いたが芸能界は闇が深いと思い込んでいたので、一歩を踏み出す勇気を持つことが難しかった。飲み会の雰囲気は嫌いだし、コミュ障だし、うまくやれる気もしなかったという理由もあり、結局そのまま業界を抜けていく。きっと今誘われても相変わらず同じ気持ちを抱えているので、絶対に行かないと断言できるレベルだ。 　話が脱線したが、まとめると「セクシー女優は必ずしも芸能人と関わりを持つわけではない」ということである。 「近づいたところで、どうせセクシー女優なんて芸能人にバカにされるだけ」なんて悪口をよく聞く。こればっかりは個人の考えによるものなので、いくら相手が芸能人といえど、彼らが必ず女優を下に見ているとは限らない。 　たしかにモデルやアイドルなど同性からは「脱ぐ仕事なんて……。私にはできないわ」と苦言を呈されることもあるが、最近はセクシー女優の立ち位置も変わり、年齢制限という枠を飛び越えて活動する者が増えた。そのおかげで偏見は幾分かマシになっているように感じる。 　女優だから絶対に相手にされない、といったことはまずないだろう。肩書きよりも最終的には人間性が最も肝心という点は、どの世界にいても同じなのである。