“芸能人がいるタワマン飲み会”に参加した女性の末路。エピソードは「すべて事実」【漫画】
若さと美しさと“性”を武器に、東京で生き抜く女性たちの姿を描いた漫画『トウ狂女子図鑑 ~普通じゃ足りない私たち~』(新潮社)。3月7日に発売された電子コミックス第1巻では、“推し”と繋がるために人生をかける女性が主人公として登場。主人公はひょんなことから推しと同じユニットのメンバーと一夜の関係を持ってしまうのだが、そんな夢のようなことが現実にあるのだろうか。
今回は、芸能ライターとして活躍する原作者の阿部ベア氏にインタビューを敢行。港区周辺で密やかに行われているらしい“芸能人飲み会”の実態について話をうかがった。
――本作で描かれている“芸能人飲み会”は本当にあるのでしょうか。
阿部ベア(以下、阿部):基本、すべて事実ベースで描いています。第1巻の主人公は、僕の芸能記事のネタ元として何度も取材を受けてくれている、地下アイドルの女性をモデルにしています。彼女はよく「男性アイドルの○○と関係があった」とか、そんな話を聞かせてくれますね。
――彼女たちはどのように有名芸能人と繋がるのでしょうか。
阿部:ファンからのDMに返信をする芸能人が一定数いるので、まずはそういう人と関係値を築いて、そこからはひたすら紹介で数珠繋ぎ的に芸能人との飲み会を重ねていくようです。ちなみに、僕らのような芸能ライターも、彼女たちと似たような感じで芸能人やその周辺の人々と繋がり、スキャンダルの情報を得ていますよ。
――そもそも、阿部さんはどういう経緯で芸能ライターに?
阿部:僕はちょっと特殊で、数年前にプライベートの飲み会でとある有名芸能記者さんと知り合い、当時フリーターだった僕に彼が「君、ヒマだったらうちでバイトしなよ」と言ってくれて。そこから取材の手伝いをするようになり、芸能ライターの道へ進むことになりました。本当にたまたま始めた仕事ですが、芸能スキャンダルを追うことにはやりがいを感じています。世間で絶対に話題になるであろう出来事を、自分が誰よりも先に掴んでいるというのが快感ですね。
――本作の反響について教えてください。
阿部:最初は主人公に対して批判的なコメントが多かったのですが、話が進むにつれて、だんだんと主人公のバカさ加減を楽しむ漫画になり(笑)。いまでは主人公を応援するような声も見受けられるようになりました。これもすべては作画の高田千種先生の“漫画力”ですね。僕の原作だけではこうはならなかったと思います。
――阿部さんの取材力が生かされているところも多いのでは。
阿部:実際に芸能人飲み会に行った人に何回も話を聞いて、ディテールを追求しました。読者の方には「どうやったらこんな会に行けるんだろう」と思いながら楽しんでもらえたら嬉しいです。

『トウ狂女子図鑑 ~普通じゃ足りない私たち~』(新潮社)
芸能人飲み会エピソードは「すべて事実」
男性アイドル2人と一般人女性2人が同じホテルの部屋で…

『トウ狂女子図鑑 ~普通じゃ足りない私たち~』より
1994年生まれ。フリーランスライター兼タレント。ミス東スポ2022グランプリ受賞。東京スポーツ、週刊プレイボーイ、MEN'S NON-NO WEB、bizSPA!フレッシュなどで執筆。隔月刊漫画雑誌「グランドジャンプめちゃ」にて連載中の漫画「スワイプ」の原作も務める
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