有名人の浮気発覚が連発中。だが、それは本当に「浮気」なのか?【カリスマ男の娘・大島薫】
―[カリスマ男の娘・大島薫]―
見た目は美女でも心は男――。「カリスマ男の娘」として人気を博し、過去には男性なのに女優としてAVデビューを果たした大島薫。女性の格好をしたまま暮らす“彼”だからこそ覗ける、世の中のヘンテコな部分とは?
浮気の基準はどこから?という永遠のテーマに自分なりに答えを出してみようと思う。
5月18日発売の女性セブンにて、またもや不倫の話題が取り上げられた。バイオリニストの葉加瀬太郎さんが、自身のコンサートツアーのコーラスメンバーとデートの後に、路上でキスをしているところを目撃され、これは不倫なのではないかと報じられている。
昨年1月の”ゲス不倫”から芸能界の不倫騒動が後を絶たないが、ホテルに2人でいる写真などとは違い、今回は「デート」と「キス」をするという段階の話だ。ボクはここで、ふと疑問を持つ。はて? なぜ他人が「不倫」や「浮気」の基準を決められるのだろうか。
この不倫報道が続く最近の流れで、ワイドショーや報道番組などで同時に語られてきたのが、この「浮気の基準」だ。ある人は「肉体関係を持ったら浮気」といい、ある人は「好きになったら浮気」という。一応、民法上では「不貞行為」が行われたら浮気とみなされるらしいが、この「不貞行為」がどこまでを指すのかは、定義があいまいだそうだ(過去の判例とかによると、セックスは明確にアウトらしい)。
そもそもそれだって、浮気をされた本人が訴えるかどうかは当事者の基準によるじゃないか。
例えば、ボクは男性でありながらAV女優をやっていた経歴を持っているが、「肉体関係を持ったら浮気」だとするなら、AV女優で彼氏や旦那さんがいる人は全員浮気をしていることになってしまう。また、望まないセックスまで浮気と見なされたらたまったものではない。
しかし、「好きになったら浮気」を基準にすると、こうも考えられる。「仕事以外で肉体関係を持つことになった時点で、ある程度相手に好意を持っているのではないか?」と。
だが、肉体的には男性であるボクからすると、必ずしも好きだからセックスをするわけではないという「男の理論」も頭をもたげてくるのだ。特殊な例を除いて、男性向けの風俗がこれだけ乱立するなか、「じゃあ、指名した風俗嬢を男性客が全員恋愛感情を持って接しているのか」と。
では、こんな基準はどうだろう。「相手に言えないことをしたら、浮気」。
「オープン・リレーションシップ」という考え方
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1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru
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