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愛犬家が体験「ペット同伴での海外旅行」が大変すぎた…準備と費用の全記録

犬を預ける場合、あくまでも「荷物」扱い

愛犬

空港での様子

 冬季の渡航では貨物室がとても寒くなるとの注意を受けていたので、愛用のブランケットを下に敷き詰め、愛犬に少しでも暖をとってもらえるよう心掛けた。給水ボトルも漏れない仕様の容器であれば装着することが可能だったので、クレートにくっ付けられるタイプのものを用意。不安は尽きないが、人事は尽くせたと思う。  犬を預ける場合、あくまでも「荷物」という扱いになるので同意書を書かなくてはいけない。同意書には「運送中に死傷した場合、貴社に対して一切の責任を問わない」旨が記載されている。愛犬命の筆者にとって、万が一にも考えたくないシナリオ。書類にサインをする手が震えてしまった。  筆者の心配そうな表情を察してか、カウンターのスタッフが「大切にお取り扱いさせていただきますね!」と声をかけてくれる一幕も。日系航空会社にして良かった!と思った瞬間だった。丁寧に網に包まれ、運び込まれていく愛犬のゲージ。見送ったあとに席に着いたが、台湾〜日本のたった3時間の旅がこの時ほど長く感じたことはなかった。

かかった費用は合計すると17万円!

愛犬

飛行機に乗る準備をする犬

 しばしのお別れののち、無事に羽田国際空港へ到着! 荷物受け取りのエリアまで、スタッフの方が愛犬のゲージを丁寧に荷台で運んできてくれた。無事に元気な姿を確認することができた瞬間の安堵は、思っていたよりも大きかったのを覚えている。  愛犬を受け取った後、羽田空港の動物検疫に行って書類を提出。最後の確認作業をしてもらうためだ。無事書類の確認作業が終わると、晴れて自由の身に!  筆者が愛犬を連れて日本へ渡航するためのプロセスにかかった時間は11か月。約1年かけて準備をした。ここまでにかかった費用は、仲介料、検査費用、飛行機チケット代など全部含めると、日本円でおよそ17万円ほど。  1つでも日本への輸入条件を満たしていない場合、最長180日間の係留検査、または元いた国へ返送処分とされてしまう。可愛い愛犬のために絶対に間違えられないプレッシャーと、出費にさいなまれた筆者の長く複雑な旅がようやく終焉を迎えた。  大変ではあったが愛犬のために必死に勉強やリサーチをおこない、病院をかけずり回った1年間。妙な達成感がある貴重な経験をして、人間的にレベルアップできたような気がした。書類作成してくれた獣医、空港スタッフ、援助をしてくれたすべての人たちに「ありがとうございました!」と感謝の気持ちを伝えたい。 <取材・文/田崎麻衣>
京都府出身。大学卒業後、保険外交員として就職したが、編集プロダクションに転職・独立を果たした。コスメや美容が大好きで、YouTubeを参考に自分で比較してみるのが最近の楽しみ。またファッションにも興味があり、Instagramなどを参考にして研究中。いつか自分のブランドを作りたいという夢がある
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