更新日:2023年04月08日 00:27
お金

鳥貴族の“新業態”が失速。大手チェーンが抱える深刻な課題

本業の居酒屋は1000を超える巨大グループに

トリキバーガー

株式会社鳥貴族ホールディングス営業利益※決算説明資料より

 ハンバーガーショップは不調の鳥貴族ですが、本業の居酒屋事業は回復が顕著となりました。2022年7月期4Qからは営業黒字化を継続しています。  ワタミは2023年3月期第3四半期において13億2000万円の営業利益を出していますが、主力の飲食事業は赤字。今や宅食事業が業績を支えています。  鳥貴族はフランチャイズ加盟店が多く、店舗の家賃・人件費負担が軽減できているという特徴があります。いち早く黒字化できたのはそのためです。  2023年1月には居酒屋「やきとり大吉」のダイキチシステムを連結子会社化し、店舗数は1000を超える巨大居酒屋グループになりました。  今後はコロナ禍の終焉による飲み会需要の回復にも期待でき、居酒屋事業の伸長には期待できるでしょう。本業が回復し、M&Aで勢いをつけた鳥貴族が、ハンバーガーショップにどれだけ熱を上げるのか。その本気度が試される局面に立たされました。 <TEXT/中小企業コンサルタント 不破聡>
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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