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「思いつめると楽しくならない」清掃芸人・マシンガンズ滝沢の考え方を変えた“志村けんさんの言葉”

仕事のストレスは仕事で発散するしかない

――自分で自分のテンションを上げるということですね。 滝沢:そうそう。あと先輩から言われて記憶に残ってるんですが、「ひたむきさが大事」ってことですね。言われた当初は「ジジくさいなあ」と思ったもんですが、いまになると本当に大事なことを教えてくれてたんだなと。これは後輩にも伝えたいと思っている言葉です。  うまくいきそうなことだって失敗することってあるじゃないですか。特に仕事でそういうことがあると、だいたいの人は趣味で発散しようとするんですね。でも仕事で抱えたストレスは、仕事で発散するしかないんですよ。絶対に趣味を楽しんでてもモヤモヤは残るんです。  1日のなかで7~8時間も仕事の時間があるので、人生の半分は仕事みたいなもの。そう考えると、嫌々仕事をやってるのって人生の半分がつまらなくなるってことと同じです。でもひたむきに「問題を追う側」に回ると、全然考え方が変わることに気づきました。ゲームでもなんでもそうじゃないですか。自分で「これどうやるんだろう」って考えて取り組むから楽しい。  東大に行く人たちなんかもそうだと思うんですが、「やらされている」だけだとなかなかあそこまで勉強が頭に入らない。どこかで勉強を楽しんで、好きになるタイミングがあったんじゃないかなと。趣味を楽しむためにテンションを上げる。そのためにやらなければいけない仕事を楽しむって感じです。

ツイートする前はめちゃくちゃ考える

マシンガンズ滝沢

清掃業の仲間たちと、マシンガンズ滝沢さん

――趣味を楽しむために重要なのが、「やらなければいけないこと」なんですね。 滝沢:そうですね。たとえばいまTwitterで発信している内容も、ツイートしながら学ばせてもらってます。ツイートする前に「このままで伝わるのかな」ってめちゃくちゃ考えるんです。それでも時々「こういう状況の人に伝えるなら、言い方を変えるべきだった」って間違う。 「誰を救いたいのか」とひたむきに考えたら、自分が伝えたい情報の反対側が見えてきます。「こういうふうにゴミを捨ててね」って発信する前に、「このツイートをすることで、誰かが困ったり思いつめたりしないか」なんて考えが頭を巡るというか。
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志村けんさんに学んだ「ひたむきさ」の正体
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副業フリーライターとして2年活動したあと独立。子育ての苦労と楽しさを噛みしめつつ、マンガ趣味の影響で始めた料理にも全力投球している。クルマを走らせながら一人でカラオケするのが休日の楽しみ
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