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「思いつめると楽しくならない」清掃芸人・マシンガンズ滝沢の考え方を変えた“志村けんさんの言葉”

志村けんさんに学んだ「ひたむきさ」の正体

――大きく考え方が変わったのは、年齢が関係しているのでしょうか。 滝沢:本を書いたり、日記を書いたりと「文章」に向き合うことで変わったかもしれません。  あとは子どもが生まれて「子どもが悲しいと僕も悲しい」って気持ちを強く感じてからは、相手側の視点にも気を配れるようになったと思います。清掃業者の仕事を始めたのも子どもが生まれたからですし、人生のイベントが影響しているのは間違いないかな……。  ただ思い返してみると、志村けんさんと飲ませてもらった時に言われた言葉が頭に残っているんです。別に僕へ向けて言ったわけじゃないと思うんですけど、「頑張ってるうちはだめだよ、好きにならなきゃ」ってポツリと。大勢いるなかで僕と目があった時に出てきた言葉だったからか、すごく印象に残ってます。  やらなきゃとか、頑張らなきゃとか、趣味でも仕事でも思いつめているうちはまだまだなんでしょうね。いまはたしかに、ゴミ清掃のことばっかり考えてるんです。

「楽しむために知識をつける」

マシンガンズ滝沢

結成16年以上のコンビによる賞レース「THE SECOND」にも出場。決勝16組に残った(取材時)

滝沢:やっぱり思いつめると楽しくなりません。なんでもそうなんですけど、ちょっと知識があると楽しめることって多いじゃないですか。芸術でも登山でも。それと同じで、仕事も趣味も「楽しむために知識をつける」ってくらいがちょうどいいんですよね。  なにか失敗しても、自分のせいにするとテンションが下がっちゃいます。だからなんか失敗しても、人のせいにするくらいうまい具合にバランスを取るのが一番! それで攻撃的になるのは違いますけど、上手に自分の機嫌を取るのがいいですよ。  自分の人生で、人のための人生じゃないんで。誰だって自分に優しく人に厳しいものですから。実態はともかく少なくともそういう心持ちでいたほうが、生きやすくなると思いますね。 <取材・文/木村義孝>
副業フリーライターとして2年活動したあと独立。子育ての苦労と楽しさを噛みしめつつ、マンガ趣味の影響で始めた料理にも全力投球している。クルマを走らせながら一人でカラオケするのが休日の楽しみ
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