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コンビニ店員が嘆く「迷惑客」4選。“歩きスマホ”で店内に長居、何も買わずに出ていく人が意外と多い

③自分が落としたお金を店員に拾わせようとする客

10円玉 また、ある日のこと。忙しい時間帯に女性の店員が筆者を呼んだ。 「浜さん、ちょっと、あのお客さんの対応お願いします……」  そこには60代ぐらいの夫婦がいた。高齢者がコピー機の使い方がわからないというのはよくあることだが、そうではなかった。「あそこなんですけど」と栄養ドリンクが置かれている冷蔵庫に指をさす。  筆者が「どうしたのですか?」と聞けば「10円玉が下に入っちゃったのよ。なんとかしてくれない?」って……。  え? と思った。自分で落としたのだから、自分で拾ってほしいものだ。下の隙間をのぞいてみたが、暗くて何も見えない。冷蔵庫も動かせないようになっている。 「この冷蔵庫は動かせないし、硬貨がどこにあるのか見えません」    本音としては、10円なので諦めてほしいものだ。しばらく女性は下をのぞいたのちに「諦めるしかないかあ〜、残念だわ」と言った。なんでこんなことで忙しい時間帯に店員が呼び出されるのだろう……。

④ゴミだけ捨てにくる客

  ゴミ箱 筆者の働く店舗は、店外からのゴミの持ち込みは禁止にしている。最近そのような店舗が増えてきているが、仕方ないことだと思う。  もしも自由にしたら、家庭ゴミをはじめ、散歩中の犬の糞、他の店舗で購入したコーヒーやハンバーガーのゴミなど、うちとは関係のないゴミが持ち込まれてしまうのだ。なかには、何も購入しないのにゴミだけ捨てにくる人まで。そんな人は、もはや客ではない。コンビニはゴミ捨て場ではないのだ。  そもそも店内のゴミ箱は、店で出たゴミや、購入したお客さんに利用してもらう目的で置いていたのだが、前述のような人たちが多い。コロナ禍に突入したことで衛生面から利用不可になったが、迷惑客が減って助かった。もちろん、うちの店で購入した商品のゴミは頼まれたら捨てるようにしている。  そんなときに、最悪の客が現れた。最近たまに利用する20代と思われる若い女性。 「ゴミ箱ありますか?」 「ありません。店外からのゴミの持ち込みは禁止です」  彼女の手には、某ファストフード店の袋が握り締められていた。そこで諦めて帰ってくれたと思っていたのだが……。  10分後、うちの店員が「なにこれ!」と声をあげた。様子を見に行くと、ATMの脇に先ほどの女性が手に持っていたファストフード店のゴミが置かれていたのだ。  最悪である。防犯ビデオで確認すると、その女性はキョロキョロしながらそっとゴミを置いて去った。店長は激怒して「次に来たら出入り禁止を通達する」と言っていたが、それ以来、その女性は姿を見せていない。
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ノーマスク客が増加
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