仕事

40代以上で「今の仕事が辛い」と感じる人が、退職前にやっておきたいこと

幸福度を維持するために必要な要素

ライフラインチャート

筆者(おおしまりえ)のライフラインチャート

 ここでは、私のライフラインチャートを例に、理解の深め方を解説していきます。私は社会人から今日までの約15年間を中心に、グラフを作りました。書き出してそれぞれの出来事を思い出しながら、先程紹介した質問を投げかけていきます。すると、自分の幸福度にはいくつかの傾向があることが分かりました。 【筆者(おおしまりえ)の幸福度に影響を与えがちなこと】 ・仕事で「やりたいことをやれている」という実感が幸福度に大きく関係している ・幸福度は収入だけでなく「やる気」にあふれていることで上がる ・その時のパートナーの存在が、幸福度に大きく関係する ・別れるとその後の幸福度が上がる(別れると奮起する傾向あり) ・健康は幸福度にかなり影響している  こうした気づきは、今後の人生で幸福度の上向きが続くよう取り入れていきます。具体的には、健康維持のための時間を定期的に確保したり、常に良好なパートナーシップの構築に意識を向けたり、「今やりたいこと事」を自分に問いかける時間を設けるなどです。  過去の傾向から分かったことを具体的な行動に落とすことで、今後も高い幸福度が得られる可能性が高まります。

目指すべきは「幸福度の高い人生」

休憩を楽しむ若い会社員の男女 独立して働き始めると、どうしても目の前の仕事や収入にばかり意識が向いてしまいがちです。しかし目指すべきは、独立して収入を得て生活を送ることでなく、幸福度の高い人生を送ることでしょう。  冒頭でも触れましたが、今は独立がしやすい時代になりました。クリエイティブ系に関して言えば、案件を探せるプラットフォームも増え、「とりあえず生活費を稼ぐ」ことは昔よりも簡単になっているように感じます。  しかし、会社員という“どこかに所属する生活”を辞めたら、自由である一方、生活も仕事も何もかも、自分で自分を支えなくてはなりません。そうなった時、気づいたら目の前の仕事をこなす生活になっていたり、健康無視の生活を送っていたりしたら、幸せとは言えるのでしょうか。 「幸福なる生活は、心の平和において成り立つ」と古代ローマの政治家キケロは言いました。自分の幸福に必要な要素を余裕のある今のうちに把握し、さらに充実した人生を歩みたいものです。 <文/おおしまりえ>
株式会社フミニティ代表取締役。恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、働き方と恋愛を主なテーマに発信を行う。また、企業向けのマーケティング支援も得意とする。anan、女性自身、現代ビジネスオンラインなどで執筆多数。公式HP「コラムニストおおしまりえオフィシャルサイト」。Twitter:@utena0518
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