仕事

40代以上で「今の仕事が辛い」と感じる人が、退職前にやっておきたいこと

 こんにちは、キャリアコンサルタントで恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。 「一度でいいから独立や起業をしてみたい」  40代になると、人生の折り返し地点を強く意識し、こうした気持ちが高まる方が少なくありません。現在、国としても副業や兼業など、自分の力で複数の収入を得ることを推奨しています。また、独立もひと昔前よりずっとしやすくなりました。だからこそ、軽やかにチャレンジを……と思いたくなるものですが、40代以降の男性は特に注意が必要です。
ビジネスマン

※写真はイメージです。以下同

 40代以上の方はスキルや経験等がある反面、20代と違い、背負うものが多かったり、失敗したときの軌道修正がききにくかったりする側面があります。こうした状況を踏まえ、独立後のキャリアを明るくするためにやっておきたい「キャリアの棚卸し」について紹介します。

過去から自分の良い時・悪い時の傾向をつかむ

拍手「キャリアの棚卸し」と聞くと、多くの人は職務経歴書に代表されるような、スキルや実績の整理を思い浮かべるかもしれません。これもやっておくに越したことはありませんが、今回紹介するのは、「主要な人生経験の棚卸し」です。  キャリアの中には、仕事だけでなく人生で積み重ねたもの全てが含まれます。過去の主要な良い出来事と悪い出来事を書き出し、自分の“幸福度”の変化の傾向を知っていくのが狙いです。  ここでは「ライフラインチャート」という自己分析法を使っていきます。用意するものは、紙とペン、もしくはPCで作ってもOKです。ライフラインチャートでは、これまでの人生を出来事ベースで振り返り、幸福度をグラフで表します。1つずつイベントを振り返ることで、自己分析を深めていくのです。

「ライフラインチャート」の作り方

ライフラインチャート

ライフラインチャート

①ご自身の人生を振り返り、生まれてから今までの間で、良い出来事と悪い出来事について箇条書きで思い出してみてください。よく挙がるのが、受験や就職、結婚や離婚、大病や昇進などの成功体験です。他にも影響を受けた人との出会いなどを挙げる人もいます。 ② ①で出した出来事を時系列グラフに落とし込みます。横線中央のラインが幸福度0%となっており、そこより上であれば幸福度が高い、下であれば幸福度が低い状態です。まずはイベントを点で打っていき、その次にフリーハンドで点をつなげてグラフ化させていきましょう。 ③グラフに書き出してからが重要です。人生誰しも良い時と悪い時があると思いますが、それぞれの状況に対して、気持ちにフォーカスを当て深堀りします。以下のような質問を自分に投げかけると、より理解が進みやすいでしょう。 【幸福度が高かった時の質問】 ・なぜこの時幸せだと感じたのか ・この幸せが続かなかった原因や変化は何か 【幸福度が低い時の質問】 ・なぜこの時辛かったと感じたのか ・どうやってこの状況を乗り越えたのか  ポイントは事柄だけでなく、その時の気持ちもきちんと汲み取ることです。出来事と気持ちの両面での理解を進めることで、自分が幸せを感じる時や、不幸だと感じる時の傾向を掴むことができます。掴んだ傾向は、この先の生き方に取り入れられるよう意識していきましょう。
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幸福度を維持するために必要な要素
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株式会社フミニティ代表取締役。恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、働き方と恋愛を主なテーマに発信を行う。また、企業向けのマーケティング支援も得意とする。anan、女性自身、現代ビジネスオンラインなどで執筆多数。公式HP「コラムニストおおしまりえオフィシャルサイト」。Twitter:@utena0518

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