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安楽亭が焼肉食べ放題チェーンで“一人負け”のワケ。客単価で「1000円以上の差」が

 焼肉店の安楽亭の業績が回復しません。2023年3月期に5億7100万円の営業損失を見込んでいます。一方、焼肉きんぐを運営する物語コーポレーションは、2023年6月期上半期に34億8300万円、あみやき亭は2023年3月期に4億2200万円の営業利益をそれぞれ出しました。  安楽亭、焼肉きんぐ、あみやき亭はどれも郊外型のロードサイド店を得意とするブランド。安楽亭だけが黒字化できないのはなぜでしょうか?

エネルギー価格高騰の影響を受けたというが…

 安楽亭はもともと、2023年3月期に4億200万円の営業利益を予想していました。しかし、2022年11月10日に業績予想の下方修正を発表。一転して赤字予想へと切り替えました。フォルクスなどを運営するアークミールを子会社化していますが、安楽亭事業単体で見ても、黒字化はできていません。  新型コロナウイルス感染拡大の第7波で客数が減少したこと、急激な原材料、エネルギーコストの高騰を下方修正の理由に挙げています。

なぜ安楽亭だけが苦戦しているのか?

 しかし、それは焼肉きんぐ、あみやき亭も同じ。3社ともに日本の会計基準を採用しており、営業利益には営業外損益は含まれません。つまり、条件は各社同じにも関わらず、安楽亭だけが苦戦しているのです。  苦戦の要因は2つあると考えられます。1つ目は競合他社と比較して客単価が低く、客数の落ち込みをカバーできないこと。もう1つは経営合理化を進められず、販管費が重くなっていることです。
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客単価で「1000円以上の差」が
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フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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