壊れたら商品代金並みの修理代!? 地震による薄型テレビ転倒にご用心
昨年の震災時、あなたの家の薄型テレビは大丈夫だったろうか?
というのも、東日本大震災後に全国の生活センターにで、薄型テレビ転倒に関する相談が急増しているのだ。ちょうど、地上波デジタル放送への完全移行を前に、薄型テレビの買い替えしたばかりという方も多かった時期だ。安くなってきたとはいえ、高価な家電が粉々になる光景は見たくないもの。さらに、転倒によって家族がケガする危険性も高い。
国民生活センターが発表した資料によると次のような声が寄せられているという。
「販売時に耐震用品の説明をしないのは不当ではないか」(60 歳代、女性、宮城県)
「取扱説明書には、適当な補強として『転倒防止バンドで固定する』と記載がある。設置費を払っているのにきちんと設置されていないのは問題である。設置した業者は転倒防止策を行っておらず、テレビの転倒は天災でなく人災だと思う」(60 歳代、女性、東京都)
「メーカーから直接納品され設置もすると言われ、メーカーがテレビを設置に来た。その際にテレビに転倒防止のためのねじ穴などがあるのに転倒防止策をせず、説明もされなかった。取扱説明書も置いて行かなかった」(70 歳代、女性、岩手県)
「業者にテレビの設置をしてもらった時には転倒防止ベルトのことについては何の説明もなかった。店舗に苦情を言ったら、店舗には説明する義務はないので補償はできないと言われた」(50 歳代、男性、千葉県)
また、国民生活センターのアンケートでは「転倒防止対策があることを知らなかった」と回答した方が約4割もいたという。テレビの修理代金は商品代金の8割以上になることもあり、「聞いてないよー!」と言いたくもなろうというもの。
あれだけ薄く、軽く、高さもある電化製品が、地震で大きく揺れるとは、想像できそうなものだが、それでも対策していないという人は少なくないのでは?
備えあれば憂いなし。薄型テレビの加振試験で、震度6弱までは前方への落下を防ぎ、最も安心感が大きかった「粘着マット」から導入してみてはいかがだろうか? <取材・文/林健太>
◆参考リンク
国民生活センター 「薄型テレビの転倒防止対策の重要性」
『プロセブン Pro-7 耐震マット テレビ用 (32~37V型)』 震度7対応! 安定感すごいです |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ