更新日:2023年06月12日 01:32
お金

30代で年収8000万だけど…エリート弁護士の家庭が「完全に崩壊した」理由

 羨望や尊敬を抱かれるエリートのなかには、心に鬱屈を抱えて生きる人も多い。  大都市で弁護士事務所を開業する浜野実氏(仮名・30代)はこのほど、年収8000万円を超えた。専門性の高い弁護士事務所として名高く、業績は右肩上がり。プライベートでは子宝にも恵まれた。絵に描いたような順風満帆さだが、浜野氏は溜息交じりに「おもんないんすわ」と、かぶりを振る。
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パパ活女性にも「身元を明かす」

 いかにもなエリート臭を放たない柔和な雰囲気のためか、人を警戒させることはない。一時期は高級車や高級時計に手を出してみたものの、手に入れた瞬間に飽きてしまいすぐに売り払ったという。  そんな浜野氏の現在の唯一の趣味は、高級パパ活サイトで女性と出会うこと。会って食事をするだけなら5000円と食事代、その後の展開次第で金額は青天井だという。 「僕は人生にあまり意味を見出せないので、保身とかは少ない方だと思います。パパ活で出会う女性にも、基本的に身元を明かしています。同じような厭世観を抱えている子とは、仲良くなることもありますよ。肉体関係なしに会うようになった子もいます。その刹那だけでも、いろいろなことを忘れられるんですよね」

挙式当日に愛人宅へ転がり込む…

 浜野氏は決して生来の女たらしではない。むしろ恋愛遍歴としては一途な部類だ。 「最初の妻とは、ロースクール時代からの恋愛が実って結婚しました。司法修習のときもイソ弁(居候弁護士。事務所に雇われて働く弁護士のこと)のときも、支えてくれました。特に不満はなかったのですが、ある日、パパ活で出逢った別の女性に心を奪われてしまいました」  その“別の女性”が現在の奥さんだ。 「最初の妻との挙式前に『別れたい』と切り出しましたが、受け入れてもらえませんでした。結局、挙式当日に式場を飛び出し、その足で女性の家に転がり込んで同棲が始まりました。元妻は当初、困惑していましたが、最終的には離婚を受け入れてくれました」
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「パパ活しなきゃ」という義務感
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

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