更新日:2023年06月12日 01:32
お金

30代で年収8000万だけど…エリート弁護士の家庭が「完全に崩壊した」理由

「パパ活しなきゃ」という義務感

 雷に撃たれるほど痺れた恋愛、婚姻を経ても、その熱は長くは続かない。違和感を抱えたまま、ロスタイムのような結婚生活をやり過ごしている。 「結婚生活はあわただしく始まりました。やがて子どもが生まれて、現在の妻とは些細なことで口論になり、見たくない部分をたくさん見ました。3歳になる子どものことも、何とも思えません。すぐに泣くので騒音が迷惑ですね。  2回目の結婚前後も変わらずパパ活をやっていましたが、正直、性欲が抑えられないほどあるというわけじゃないんです。むしろ、性欲はあまりない方だと思います。日によっては『パパ活しなきゃ』という義務感さえ感じることもあります。  ただ、家庭にいるより、外でいろいろな女性に会っている方がたくさん笑うことは自覚します。自分の本当の姿が何者なのか、自分でもわからなくて、常に混乱しているんです」

一年近く自宅には帰っていない

 浜野氏は最近、ひとりの女性に憩いを求めるようになった。愛人にはマンションを買い与え、そこで同棲を開始した。 「出会いこそパパ活サイトでしたが、普通の友達みたいになれた子のひとりでした。彼女には何でも話せている自分がいたんです。妻には毎月まとまったお金を渡して、別居してもらっています。『ちょっと考えたいことがあるから』と言って、もう一年近く自宅には帰っていません」  愛人との邂逅によって、浜野氏は自分の欲求を100%叶えてくれる存在を得た。 「昔から探究心が強いのか、性癖も特殊なものが多くて。でもそんなことを付き合っている人に言えないじゃないですか。気持ち悪い、ついていけない、なんて引かれてしまうのが目に見えていて」
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何をやっても「おもんない」
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

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