更新日:2023年06月16日 18:57
お金

的中率95%の鉄板レースの見分け方とは? 競輪2万レース以上の分析から解明した「巧みな車券購入術」

鉄板が崩壊したレースも

競輪

実際に山野氏が購入し、倍率1.0倍の車券が的中した際のスクリーンショット

 だが鉄板レースと判断され、多くの現金化勢がワイド大口投票を行うも、本線が崩壊したレースも存在する。そのレースは2022年2月4日に前橋競輪場で行われた第4レースチャレンジ予選だ。レースのメンバー構成とラインの並びは以下の通りとなっている。 ・2022年2月4日前橋競輪第4レースチャレンジ予選出走表 1.植木 貴志(競走得点68.95) 2.北澤 育夫(競走得点75.21) 3.原野 隆(競走得点67.71) 4.鈴木 秀明(競走得点74.33) 5.早坂 道義(競走得点69.47) 6.小塚 慎二(競争得点65.24) 7.塚本 瑠羽(競走得点76.94) 並び予想 1 7245 3 6  塚本選手にしかラインは存在しておらず、直近4ヶ月の成績で逃げて勝っているのも塚本選手だけ……という先行一車の構成となっており、多くの人が7=2で決まる鉄板レースと予想したのだろう。三連単の売上は約1200万円に対して、ワイドの売上は約1900万円となった。ワイドの売上を見るだけで、いかに現金化勢がこのレースに対していかに期待したのか伝わってくる。だが、現金化勢の期待は裏切られることとなる。  なんと、残り1周半になったところで原野選手に番手競りを仕掛けられた北澤選手が落車してしまったのだ。この瞬間、約19万票のワイドは崩壊し、入着は754という結果に。ワイド3点はそれぞれ920円、2980円、7200円という配当となった。

鉄板レースでも「100%はない」

 表面上は圧倒的有利なラインが存在するように見えても、予想外のことが起きるのが競輪の怖さだ。10万票以上のワイドが入るレースに狙いを絞れば、現金化は約95%で成功するといえるが、失敗する約5%がどんなレースで起こるのかは非常に難解だ。  5万票以上の鉄板ワイドが崩壊したレースを見ていくと崩壊する原因は、別線や単騎勢の番手競りや番手選手のつきバテ、自転車の故障や偶発的な落車、番手競りの際の失格など幅広く、「こうしたレースは危険だ」という法則は簡単に見出せそうにない。  資金に余裕がある場合や、電子決済でもらったポイント、チャージバックのポイントなどを現金化するのであれば、鉄板のワイドが崩壊しても笑い話で済むかもしれないが、「使ってはいけないお金」で現金化を行っている場合、笑い事で済まない致命傷になりうる。どれだけ堅そうなレースでも、20回に1回は悪魔がイタズラをするのだ。くれぐれもご利用は計画的に……。 文/山野祐介
フリー編集・ライター、現役AI絵師。携帯電話やポイント、ネット犯罪、節約術やお金の最新情報などに精通し、月刊誌で連載中。Twitter:@yamanoyy
1
2
勝SPA! 
おすすめ記事