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ゼルダ、ハリポタは全世界1000万本超え。2023年上半期、ヒットゲーム5本の“売れた理由”

丁寧に仕上がった良リメイク作

●『バイオハザード RE:4』 PS5、PS4、Xbox Series X/S、PC(Steam)/カプコン/3月24日発売
バイオハザード RE:4

アクション路線を打ち出した『4』のリメイク『バイオハザード RE:4』公式サイト

『3』までのアドベンチャー路線から本格的なアクション路線に舵を切り、ヒットした『バイオハザード4』(2005年)のリメイク版。原作ストーリーを再構成し、最新のグラフィックで現行機向けに蘇りました。発売から2週間後の4月7日には、早くも全世界で「400万本を達成」しています。 <ヒットの理由> 『バイオ』の過去作をリメイクする『RE』シリーズは、『バイオハザード RE:2』(2019年)が全世界累計1190万本、『バイオハザード RE:3』(2020年)が全世界累計700万本とこれまでも好調。シリーズ屈指の人気作『バイオ4』のリメイクである点と、オリジナルの良さを活かしつつグラフィックや操作感が向上しており、アクション性が高い『バイオ4』にリメイクがプラスに働いている点もヒットの理由でしょう。

老舗シミュレーション4年ぶりの新作

●『ファイアーエムブレム エンゲージ』 Nintendo Switch/任天堂/1月20日発売
ファイアーエムブレム エンゲージ

戦闘システムへの評価が高い『ファイアーエムブレム エンゲージ』公式サイト

 老舗シミュレーションRPGシリーズの4年ぶりとなる完全新作。神竜と仲間たちが、邪竜の復活を阻止するために戦います。初代のマルスなど歴代シリーズの主人公たちも登場するのがポイント。任天堂の2023年3月期決算説明資料によると、全世界販売161万本(国内43万本)のヒットとなりました(2023年3月末時点)。 <ヒットの理由>  海外でも独自のゲーム性が評価され、今やグローバル進出を果たしている『ファイアーエムブレム』。新作は戦闘システムの完成度に評価が集まっています。ただし、2019年7月発売の前作『ファイアーエムブレム 風花雪月』(同年9月末時点で全世界販売229万本)と比べると、勢いはやや弱め。ダークな世界観やキャラクターデザインがファンの心を掴んだ『風花雪月』から路線変更があったことで、評価が分かれました。
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4人プレイが歓迎された『カービィ』
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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