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ドラクエ、ポケモン…収益化を広げやすい“位置情報ゲー”は金の卵か。有名ゲームシリーズもこぞって参入

有名シリーズの位置情報ゲームが続々発表

 スマホのGPSを使い、実際に街を歩いて遊ぶ「位置情報ゲーム」に戦国時代が到来しそうです。現状は、2016年にサービスが始まった『ポケモンGO』がグローバルでトップ。国内では『ドラゴンクエストウォーク』(2019~)が『ポケモンGO』をセールスランキングで抜いて二強状態。この牙城を崩そうと強力なコンテンツを冠にした新作が続々と発表されています。
ポケモンGO

位置情報ゲームとして世界では圧倒的な強さを誇る『ポケモンGO』公式サイト

 なぜこのタイミングなのかというと、ひとつはコロナ禍で止まっていた企画が動き出したから。位置情報ゲームは現実世界で開催されるリアルイベントや企業・自治体とのコラボも目玉のひとつ。コロナ禍が落ち着くことでそれらが開催しやすくなるのは大きなメリットです。

当たれば大きいジャンル

 実際、『ポケモンGO』も昨年10月から現地でしかできない「エピックレイド」が始まり盛況となっていますし、『ドラゴンクエストウォーク』は昨年12月3日・4日に大阪の万博記念公園で第1回リアルイベント「ドラゴンクエスト ウォーキングWEST」を開催し、大混雑となりました。
ドラゴンクエストウォーク

『ドラゴンクエストウォーク』初のリアルイベント公式サイト

 もうひとつ各メーカーの看板シリーズが位置情報ゲームに参入するのは、『ドラゴンクエストウォーク』が収益面で成功を収めているから、というのも大きいでしょう。位置情報ゲームはスマホならではの新興ジャンルのため、キャラクターやゲーム性などシリーズが持つ資産を新しい切り口で見せることができます。マンネリ化せず、当たれば大きいジャンルと言えるのです。
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今年リリース予定の位置情報ゲームは?
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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