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ゼルダ、ハリポタは全世界1000万本超え。2023年上半期、ヒットゲーム5本の“売れた理由”

貴重なキッズ向けアクション

●『星のカービィ Wii デラックス』 Nintendo Switch/任天堂/2月24日発売
星のカービィ Wii デラックス

ファミリー層に支持される『星のカービィ Wii デラックス』公式サイト

 4人同時プレイを搭載し好評だった『星のカービィ Wii』(2011年)。その12年ぶりとなるリメイク版。宇宙船に乗っていた旅人を助けるため、カービィが壊れた宇宙船のパーツを集めます。後日譚「マホロアエピローグ」や新規ミニゲームを追加。任天堂の2023年3月期決算説明資料によれば、2023年3月末時点で全世界累計146万本(国内54万本)の売上となっています。 <ヒットの理由> 「子どもたちが4人で遊ぶのに買いました」「ミニゲームもあり幼稚園生でも楽しめます」「親子で一緒に遊んでいます」など、小さなお子さんがいる家庭で歓迎されている『星のカービィ Wii デラックス』。今となっては少なくなった、とっつきやすい2Dアクションが魅力です。  看板シリーズの『マリオ』や『ゼルダ』がやや大人向けにシフトしている現在、任天堂ブランドでは『カービィ』が低年齢層向けとして存在感を増している印象。直近の本編新作『星のカービィ ディスカバリー』は3Dアクションとなりましたが、複数人で遊べる2Dアクションにもまだまだ需要があることがわかります。

6月下旬にはFFの7年ぶり新作

 その他のタイトルとしては、ナンバリング作をまとめた『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』(Switch、PS4、Steam/4月14日発売)が全世界販売100万本を達成。『Vol.1』『Vol.2』合算の数字ではありますが、『ロックマンエグゼ』の根強い人気が伺えます。  また、海外が中心ですがアクションRPG『ディアブロ4』(PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steam/6月6日発売)も出足絶好調。「全世界の初週のセルスルー販売額が6億6600万米ドルを突破」と公式発表されています。11年ぶりの新作に加え、初のオープンワールドということでシリーズファンが再び結集しているようです。  6月22日には国民的RPG約7年ぶりの新作『ファイナルファンタジーXVI』も発売予定。2023年上半期を締めくくるビッグタイトル、楽しみです。 <文/卯月 鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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