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ゼルダ、ハリポタは全世界1000万本超え。2023年上半期、ヒットゲーム5本の“売れた理由”

 早いもので2023年も折り返し地点に差し掛かってきました。上半期はどのようなゲームがヒットしたのでしょうか? 今年発売された新作をチェックしていきましょう。

世界中の期待に見事応えた続編

●『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』 Nintendo Switch/任天堂/5月12日発売
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

傑作オープンワールドの続編『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』公式サイト

 上半期、Switchで一番売れたゲームは『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』。発売後、わずか3日間で世界販売本数1000万本(うち国内販売本数224万本)を突破。「最も早く売れた任天堂ゲーム」としてギネス世界記録にも認定されました。 <ヒットの理由>  およそ3000万本を売り上げたオープンワールドアドベンチャーの傑作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編ということで、予約段階からすでにヒットは確約されていた本作。実際に発売されるや、大きな期待を裏切ることなく、海外レビューも軒並み高得点。安心して購入したという人も多かったでしょう。  前作と比べて空や地底も探索でき、冒険感がアップ。また、パーツを組み合わせて、オリジナルの武器や乗り物を作るクラフト的な新要素も人気となっています。創意工夫をして自分流の謎解きができる、ゲーム実況動画も“映える”ゲーム性です。

ハリポタ世代に刺さったオープンワールドRPG

●『ホグワーツ・レガシー』 PS5、PS4、Xbox Series X/S、Xbox One、PC(Steam)/WB Games/2月10日発売(PS4、Xbox Oneは5月5日)
ホグワーツ・レガシー

ホグワーツの学生になりきれる『ホグワーツ・レガシー』公式サイト

『ハリー・ポッター』シリーズに登場するホグワーツ魔法魔術学校を舞台にしたオープンワールドアクションRPG。1800年代のホグワーツの生徒となって学生生活を送ります。発売後2週間で全世界販売数1200万本を突破。PS5、Xbox Series X/S、PC(Steam)で、「Warner Bros. Gamesの販売記録を更新」と公式から発表されています。 <ヒットの理由>  小説や映画でハリポタブームが起こったのが00年代前半。当時小学生だったいわゆる“ハリポタ世代”は、現在アラサーとなってゲーム購買層の中心を担っています。  さらに、ここまで『ホグワーツ・レガシー』がヒットしたのは、その自由度の高さ。禁断の呪文「アバダケダブラ」を連発できるという話題はSNSでもバズりました。ハリポタワールドで好き勝手できることも手伝い、ゲーム実況は大盛況。ゲーム実況配信プラットフォームTwitchにて、「シングルプレイゲームとして過去最大の128万人のピーク同時視聴者」を記録しています。  6月16日には予約が殺到した「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」がオープン。また、11月には『ホグワーツ・レガシー』のSwitch版も予定されていて、ハリポタの話題はしばらく続きそうです。
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『バイオ』屈指の人気作がリメイク
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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