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ドラクエ、FFの陰で天下を取れなかったファミコンRPGたち

ドラクエが35周年

 この5月27日に『ドラゴンクエスト』シリーズが35周年を迎えました。1986年にファミコンで1作目が発売されてから、もうそんなに経つんですね。  ファミコン時代から続いているRPGも『ドラクエ』『FF』『女神転生』『メタルマックス』くらいになってしまいました。今回のコラムは、ファミコン期のコマンド式RPGの良作・人気作を振り返っていきたいと思います。もし世界線がわずかにずれていたら、これらのタイトルが国民的RPGになっていたかもしれません。

『闘人魔境伝 ヘラクレスの栄光』

1987年6月/データイースト
ヘラクレスの栄光

初期RPGとして人気があった『ヘラクレスの栄光』

『闘人魔境伝 ヘラクレスの栄光』は、ギリシア神話の英雄ヘラクレスのエピソードをモチーフにしたRPG。地獄の魔王ハデスにさらわれた美の女神ヴィーナスを救うため、ヘラクレスが旅立ちます。  基本的には正統派のRPGですが、当時「ヘンなゲームならまかせとけ!」というキャッチコピーで鳴らしたデータイーストらしく、突っ込みどころもちらほら。  鍛冶屋のヘパイトスを町で雇うと道具扱いになって売り飛ばせたり、美女の中ボスに「にゃんにゃんしませんか?」と誘惑されたり……。  ナンバリングは『ヘラクレスの栄光4 神々からの贈り物』(1994年/SFC)まで続き、なかでも『ヘラクレスの栄光3 神々の沈黙』(1992年/SFC)は感動的な名シナリオとして知られています(シナリオ担当はのちに『ファイナルファンタジー7』も手がけた野島一成さん)。

『ミネルバトンサーガ ラゴンの復活』

1987年10月/タイトー
ミネルバトンサーガ

亡国の王子が主人公のRPG『ミネルバトンサーガ』

『ミネルバトンサーガ ラゴンの復活』は隠れた名作と評価されるファンタジーRPG。主人公は暗黒神の子ラゴンによって滅ぼされた王家で唯一生き残った王子。光と闇の神が争う重厚な世界観です。シナリオ担当はライトノベル『自航惑星ガデュリン』シリーズで知られる作家・羅門祐人さん。羅門さんが関わった小説やゲームと共通する壮大な設定となっています。  コマンド選択と見下ろし型2Dアクションが融合したバトルも独自色あり。戦闘ではボスから逃げられるのも親切でした。直接の続編としては『シルヴァ・サーガ』(1992年/ファミコン)、『シルヴァ・サーガ2』(1993年/SFC)がリリースされています。
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あの昔話の名作がコミカルに
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