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「ChatGPTが日本一簡単に使えるサービス」開発者が明かす“想定外だったリリース後の反響”

極めて高い精度で自然な対話ができるチャット型AIとして、世界的に注目されている“ChatGPT”。しかし、公式サイトが英語なうえ、複雑な認証があるため、利用するまでのハードルは高い。そんななかで、LINEを使って手軽に最先端のAIとチャットができるサービスが2023年3月2日にリリースされ、大きな話題を集めている。

リリース1か月で登録者数が100万人を突破

AIチャットくんサービスの名は「AIチャットくん」。ソフトウェア開発を手掛けるpiconがリリースした、ChatGPTのAPI(※プログラム同士をつなぐインターフェースのこと)を活用したLINE botで、友達追加するだけで会話を始めることが可能。人生相談からビジネスメールの作成まで、なんでもチャットですぐに答えてくれる。 LINEで手軽に利用できることなどから、登録者数がどんどん増加。その数はリリース1か月で100万人を突破し、総メッセージ数は2000万回を超えるほど盛況だ。「AIチャットくん」は、毎日5通までは無料で利用でき、月額980円のプレミアムプランに加入することで無制限のチャットが可能になる。

わずか半日で開発、リリースしたサービスに大きな反響が

「こんなに需要があるとは思ってもみませんでした」と明かすのは、「AIチャットくん」を開発した株式会社piconの渋谷幸人氏。 「サービス開始直後から多くの反響があり、リリースの翌日から誕生日旅行に出かけたうちの代表は、旅行先で対応に追われることに……。あとで『旅行どころではなかった』と愚痴を言われました(笑)」。 渋谷氏は、3月2日にChatGPTのAPIが使えるようになったころから、より利便性の高いAIとチャットできるサービスの開発に着手。わずか半日で『AIチャットくん』を作り上げたという。 「日本でいちばん利用されているチャットサービスはLINEですよね。LINEでChatGPTが使えるようになれば利便性が高いですし、移動しながらでも手軽に使えるようになるので、めちゃくちゃ便利だなと考えました。 ただ、ここまで潜在的なニーズがあるとは、正直想像していなくて。たとえ誰にも使ってもらえなくても、自分が利用できればハッピーだなと、軽い気持ちで“チャットAIくん”を開発してリリースしたので、反響が大きくて非常に驚いています」
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潜在的なニーズを感じてすぐに次のサービスの開発に着手
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