ライフ

「下着を着けていないとは…」披露宴会場でズボンのベルトが崩壊、悲鳴が歓声に変わった理由

勢い余ってベルトが崩壊

 ところが、突然問題が発生します。曲のクライマックスに向け、S君は両手を広げ体全体で迫力のある声量を絞り出していた時です。いきなりタキシードズボンのカマーベルトとジッパーが崩壊し、そのままS君の足元に落ちてしまいました。  さらなる悲劇が連鎖します。実はS君、最近少し体重が増えたせいかズボンが窮屈だったそうです。それもあって、少しでも楽になれるように下着を履いていなかったそうで、公衆の面前では決して見せてはいけないモノまで無防備の状態になったらしく、これを目にした女性陣は思わず悲鳴に似た声を上げたそうです。 「S君の歌声は本当に素晴らしくて、会場の全員が聴き入っていました。それが、まさかあんなことになるとは思いもしませんでした。しかも、よりによって下着を着けていないとは……。あの瞬間はもう終わりだと思ってしまいましたね」

会場を救ったスタッフのファインプレー

ヘルスケア 幸い、照明スタッフが機転をきかせて一時的に照明を落とすというナイスプレイを見せ、それに応えるようにS君はそばにあった予備のテーブルクロスで即席コーデを完成させ、むき出しになった下半身を見事に覆い隠したのでした。  照明スタッフはS君のテーブルクロス姿を確認し再び照明を当て、ピアノ伴奏者もS君に視線を送り伴奏を再開させます。さすがはプロのテノール歌手、S君は何事もなかったように歌い出しました。 「S君も照明係のスタッフも、ピアノの方も皆さん冷静に対応されていて、さすがプロとしか言いようがなかったです。新婦側の友人や家族にも見られてしまったので披露宴が台無しになるところでしたが、色々な意味で印象に残るワンシーンになりました」  アクシデントからの見事な回避も手伝ってかS君が歌い終わった後にはスタンディングオベーションが起こったそうです。
次のページ
ハプニングはなかったことに。結果的は大成功!?
1
2
3
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ