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「15年で300店舗」串カツ田中が成功を掴んだ3つの要因

コロナ禍では打開策を次々打つも…

コロナ禍では著しいV字回復を遂げました。2019/11期から2022/11期までの業績は次の通りです。 【株式会社串カツ田中2019/11期~2022/11期】 売上高:100.1億円→87.1億円→49.8億円→109.2億円 営業利益:6.1億円→▲0.4億円→▲25.8億円→▲1.7億円 店舗数:273店→276店→309店→317店 他の居酒屋チェーンと同様に休業や宴会自粛によって業績は悪化し、2021/11期には売上高がコロナ禍以前の半分にまで落ち込みました。打開策として全店でテイクアウトに対応しスーパー・ECで冷凍串カツの販売を開始しましたが、やはり減収分を補うには至りませんでした。

2022/11期には業績がV字回復

2020年7月にはお笑い芸人兼Youtuberの宮迫博之氏とのコラボにより店名を「串カツ宮迫」にするキャンペーンを実施するも不発に終わっています。 とはいえ、2022/11期には業績がV字回復し、売上高も過去最高を更新しました。決算資料によると男性客、家族連れ、会社員など全客層で客足が回復したようです。 消費者の行動パターンが正常化したことが主な要因ですが、開放感があり十分に換気されているように見える店舗外観も、いち早く客足が戻った要因の一つとして考えられます。
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大阪にはまだ出店の余地がある?
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経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 Twitter:@shin_yamaguchi_

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