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「15年で300店舗」串カツ田中が成功を掴んだ3つの要因

大阪にはまだ出店の余地がある?

さて今後の方針ですが、同社は串カツ田中での国内1,000店舗展開を目標としており、今後も関東・関西問わず「串カツ田中」の出店を続けるとしています。 大阪には串カツ屋が多数存在していますが、商店街や観光地が多く、串カツ田中が得意とする住宅街や大通りから1本外れた場所には出店の余地があると考えているようです。ただし全国1,000店舗となると松屋やサイゼリヤなどのチェーンと同規模になります。串カツだけで1,000店舗を達成するのは難しいでしょう。

カツサンドが海外進出のカギに

一方で同社は海外進出も狙っており、2022年6月にカツサンドをテーマとするカフェ「TANAKA」の1号店をアメリカ・ポートランドにオープンさせました。串カツ田中とは対称的にスターバックスのような店舗デザインで、カツサンドとコーヒーを楽しめるカフェとなっています。 2号店目の出店も予定しているようです。ニューヨークやメルボルンではカツサンドを提供するカフェが一定の人気を得たこともあります。串カツ田中が日本中に大衆串カツ文化を定着させたのと同様、「TANAKA」は全米に「Katsu Sando(カツサンド)」を定着させてくれるかもしれません。特に同社の海外展開には期待したいところです。 <TEXT/山口伸>
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 Twitter:@shin_yamaguchi_
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