更新日:2023年07月09日 10:35
お金

すき家と「吉野家・松屋」で明暗が分かれる理由。“回転寿司事業”が大きなアドバンテージに

4つの主力事業で構成

なお、ゼンショーHDが主力とする外食事業は以下4つのカテゴリーに分類されており、2023/3期における売上高と主力ブランドは次の通りです。 (1)牛丼:2,622億円:「すき家」「なか卯」 (2)レストラン:1,172億円:「ココス」「ジョリーパスタ」「華屋与兵衛」 (3)ファストフード:1,926億円:「はま寿司」「久兵衛屋(うどん)」 (4)その他:1,287億円:「AFC(※)」 ※米国・カナダなどで約4,500店舗を展開するテイクアウト専門の寿司チェーン。FC店がメインで、2018年にゼンショーHDが子会社化。

牛丼・ファストフード・海外事業が牽引

コロナ禍では大手飲食チェーン各社が業績悪化に苦しむ中、ゼンショーHDは営業利益の黒字を維持し堅調に推移しました。2020/3期~2023/3期における全社売上高、営業利益及び主要カテゴリーの売上高は次の通りです。 【株式会社ゼンショーホールディングス(2020/3期~2023/3期)】 全社売上高:6,304億円→5,950億円→6,585億円→7,800億円 営業利益:209億円→121億円→92億円→217億円 売上高(牛丼):2,198億円→2,162億円→2,325億円→2,622億円 売上高(レストラン):1,205億円→941億円→897億円→1,172億円 売上高(ファストフード):1,501億円→1,385億円→1,507億円→1,926億円 売上高(その他):574億円→586億円→1,060億円→1,297億円
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「吉野家・松屋」と明暗が分かれた理由
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経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 Twitter:@shin_yamaguchi_

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