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中卒“元アイドル”が引退後、30代で社長秘書まで上り詰めた処世術

 ライブを中心に活動するアイドル。“アイドル戦国時代”と言われて久しい昨今でも、平日・休日問わずにさまざまなライブやイベントに出演している。こうしたアイドル活動に憧れ、夢を追いかける女性も多いことだろう。その一方、いつかは判断を迫られるのが「引退」だ
CLINKS株式会社

CLINKS株式会社 広報部責任者兼社長秘書を務める高橋都希子さん

 13歳から10年以上にわたってアイドル活動を続けてきた高橋都希子さん(33歳)は、結婚を機に今の会社へ就職。現在は社員1000名を超えるIT企業「CLINKS株式会社」の広報部責任者及び社長秘書を務めている。 「アイドル上がりの会社員」としてセカンドキャリアを進み、社長秘書まで上り詰めた処世術について本人に聞いた。

高校ヘは進学せずにアイドルの道へ

 高橋さんは幼少期から芸能の仕事に憧れを持っており、小学5年生の頃から演技や歌のスクールに通っていたという。中学校へ進学後、原宿の竹下通りを歩いているとスカウトされ、そこからアイドルとして芸能活動を始めることに。 「絶対に有名になりたいと思っていたのもあり、学業は二の次で、芸能活動に集中していました。中学3年生のときに、ちょうど最初に入ったアイドルグループが解散したんですが、知人から『アニメ主題歌でデビューできるグループに入らないか』と新たなアイドル活動のチャンスをもらって。これはやるしかないと思い、そのグループに入ったんです」

親が「高校に行かない」選択肢を後押し

CLINKS株式会社

アイドル時代の高橋さん

 当時としては画期的だったライブアイドルのグループに入った高橋さん。中学校を卒業後はアイドル活動一本でやっていくために、高校進学という道は選ばなかったそうだ。 「親も私が勉強できないのは知っていたので、『高校に行かないという選択肢でもいいよ』と背中を押してくれたんです。とにかくアイドルで有名になりたかったので、学校とアイドルを両立させていると、もし芽が出なかったときの保険をかけているような感じがして。それだったら、進学という道を断ち、アイドル活動に集中したほうがいいと考えていました」
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アイドル活動で味わった「充実感と苦労」
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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